次期日産GT-Rはル・マン・カーの技術を転用
公開 : 2014.06.05 22:20 更新 : 2017.06.01 02:12
次世代の日産GT-Rは、最近発表された2015年モデルのル・マン・レーサーと技術的に密接な関係を持つハイブリッド・テクノロジーを採用することになりそうだ。
現行のGT-Rは、550ps、64.0kg-mを発揮する3.8ℓV6ツイン・ターボ・ユニットを搭載する。しかし、新しいGT-Rは、来年ル・マンでポルシェ、アウディ、トヨタと戦いを繰り広げる予定の新しいLMP1ル・マン・レーサーに搭載されるハイブリッド・ユニットからのテクノロジーのフィードバックを受ける。このハイブリッドは、今までのポルシェ、アウディ、トヨタのものとは少し異なるものになるとは発表されている。
今年初めには日産が “Rハイブリッド” の名前を商標登録している。日産の副社長、アンディ・パーマーも「特許庁に行けば、Rハイブリッドがすでに日産によって登録されていることを知ることができる。」としている。
「われわれはロー・エミッションやゼロ・エミッションへ転換を図るつもりだ。ハイブリッドで面白いのは、燃費が改善するだけでなく、パフォーマンスが向上することにある。」ともコメントした。
今年、日産はル・マンの招待クラスにZeod RCで参加する。
「わかりやすい例がサイドミラーだ。われわれのZeod RCハイブリッド・レーサーはサイドミラーを持たない。サイドミラーは不要なドラッグを生むだけで、燃料効率を悪化させるだけのものだ。そこで、われわれはラウンドビュー・モニターをサイドミラーの代わりに採用した。実は、サイド・ミラーはレーシング・マシンから生まれた技術であるが、今回、われわれはそれを不要のものとした。そして、このサイドミラーレスは、法律さえ完備すれば、市販車にも転用することとなる。こういったレーシング・マシンと市販車のつながりが、ハイブリッドにも当てはまるのだ。」という。