崇拝の対象? カルト的な地位のクルマ 26選 自動車文化を築いた偉大な名車たち

公開 : 2022.02.19 06:05

ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983年)

1948年に登場した「どこへでも行ける」ランドローバー・シリーズIの最終進化形がディフェンダーだ。この基本に忠実なトラックは、自然の力をさりげなく克服することができるため、多くのファンに支持された。

そして、年月を重ねるごとに、英国自動車産業と過ぎ去った栄光の時代の象徴となったのだ。単にクルマが必要だから買ったというオーナーは、まずいないだろう。

ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983年)
ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983年)

BMW M3 E30(1985年)

BMWが2代目3シリーズをツーリングカーレースに参戦させるため、またホモロゲーションのために最低でも5000台を販売する必要があったことから生まれたE30ベースの初代M3。オーバーフェンダーとローダウン、そして200psの2.3L 4気筒エンジンを搭載したE30が登場した。

ホモロゲーション用のスペシャルモデルを売るのは難しいが、購入希望車はM3を満足に手に入れることができなかった。BMWは6年間で1万7000台以上のM3を製造している。究極のドライビング・マシンを手にした人たちは、大いに感謝しなければならない。

BMW M3 E30(1985年)
BMW M3 E30(1985年)

ジープラングラー(1986年)

誰かにジープの絵を描いてくれと頼むと、ラングラーによく似たスケッチが描かれるに違いない。ウィリスの現代的解釈であるラングラーは、レトロになることなく、ジープの伝統を最もよく伝えている。

ラングラーは自動車業界にとって、スクーターの世界におけるヴェスパのような存在だ。幸いなことに、ジープはこのことを念頭に置いて、4代目となる新型をデザインした。

ジープ・ラングラー(1986年)
ジープ・ラングラー(1986年)

マツダロードスター(1989年)

フィアットスパイダーやMG Bなど、英国やイタリアのオープンカーを日本流にアレンジした2シーターで、「人馬一体」というコンセプトを掲げていた。

ヒットの要因の1つとして、信頼性の高さが挙げられる。「オイルが漏れない。いつでもエンジンがかかり、オーバーヒートしない。小型ロードスターに信頼性をもたらしたのは、まさに革命的なこと」とマツダは振り返る。残念ながら、初期のモデルはフィアットのような錆びやすい性質を持っていた。

マツダ・ロードスター(1989年)
マツダ・ロードスター(1989年)

2014年、ギネス(ビールではなく本の方)は、ロードスターを史上最も売れた2シーター・スポーツカーに認定した。価格は上昇傾向にあり、マツダは最近、日本でレストアサービスを開始している。

スバルWRX(1992年)

スバルWRXは、純正マフラーを装着していても、見るより先に音が聞こえてくるようなクルマだ。ラリーで鍛えられたWRXは、水平対向4気筒エンジン特有のゴロゴロとした音でその存在をアピールする。本来はエンスージアスト向けのクルマだが、オーナーのタイプは大きく2つに分かれる。改造を楽しむ人と、保管する人だ。

スバルWRX(1992年)
スバルWRX(1992年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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