崇拝の対象? カルト的な地位のクルマ 26選 自動車文化を築いた偉大な名車たち

公開 : 2022.02.19 06:05

スコダ・イエティ(2009年)

バンとSUVの中間的な存在であったイエティは、惜しまれつつも姿を消した。そのオフビートなデザインと一風変わった個性が評価され、根強いファンを獲得している。日本ではほとんど無名のクルマだが、欧州にはオーナーのためのクラブが存在するほどだ。

今年初めには、イエティの後継車であるカロックが発売された。ファミリーカーとして有能で評価も高いが、個性には少し欠けるというのがAUTOCARの感想だ。

スコダ・イエティ(2009年)
スコダ・イエティ(2009年)

BMW 1シリーズM(2011年)

BMW 1シリーズMは、ショールームに並ぶ前にほぼ完売となり、瞬く間にコレクターズアイテムの仲間入りを果たした。BMWの経営陣は当初、全世界での生産台数を2700台に制限しようとしていたが、最終的に6309台を生産することになった。それでも需要が供給を大きく上回り、中古車は新車時よりも高値で取引されることが多い。

BMW 1シリーズM(2011年)
BMW 1シリーズM(2011年)

ダッジ・チャレンジャー・ヘルキャット(2014年)

ダッジ・チャレンジャーは、シボレーカマロフォードマスタングと同じセグメントで競争している。しかし、2大ライバルがよりドライバー志向になったのに対し、チャレンジャーは1960年代のアメリカン・マッスルカーのエスプリを継承している。

ダッジは、自動車業界のダウンサイジングブームに対してヘルキャットを送り込み、717psの中指を立てた。ヘルキャット、そして最近発売されたデーモンは、40年後のクラシックカー・オークションで大金をかけられて争われることだろう。

ダッジ・チャレンジャー・ヘルキャット(2014年)
ダッジ・チャレンジャー・ヘルキャット(2014年)

アルピーヌA110(2017年)

アルピーヌファンは、物静かだが忍耐強い人たちだ。最後の車両がフランスのディエップ工場から出荷されて20年、彼らは忠実にブランドの火を灯し続けた。ルノーは彼らに報いるため、アルピーヌの復活を発表し、すぐに最高のドライバーズカーを送り出した。初代A110は砂金のように貴重な存在であり、21世紀に生まれ変わったA110も同じ道を歩むことになりそうだ。

アルピーヌA110(2017年)
アルピーヌA110(2017年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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