2022年版 最高のスーパースポーツカー トップ10 魅惑的なドライビングの世界

公開 : 2022.02.24 06:05

3. アストン マーティンヴァンテージ

アストン マーティンは、新型ヴァンテージで真のドライバーズカーの領域へ大きく踏み込んだ。アストンが従来から好んできた、かなりゆったりとした、足の長い、昔ながらのフロントエンジンGTスポーツカーから、これほど明確に逸脱したことはなかった。

新型ヴァンテージは、その第一級のパフォーマンスから、タイトで粘り強いボディコントロール、驚くほど先進的な仕様、そしてサーキットでの落ち着き、ハンドリングの正確さ、耐久力に至るまで、アストンがガソリンマニア(ポルシェGT3やBMW Mモデルが好きな人たち)に受け入れられるブランドに生まれ変わろうとしていることを明確に示すモデルだ。

3. アストン マーティン・ヴァンテージ
3. アストン マーティン・ヴァンテージ

サーキット走行が可能な911のように使おうとは思えないが、スーパースポーツカーが持つべき、そしてアストン マーティンならではの、日常的な使い勝手の良さは確かにある。

4. アストン マーティンDB11 V8

アストン マーティンDB11 V8は、ヴァンテージの兄貴分だ。V8はエントリーグレードであり、走りを楽しむドライバーズカーとして検討するのに最も適格なモデルである。そして、このリストの上位にランクインしているということは、その価値はかなり高いと考えてよいだろう。

タイヤの唸り声やAピラーの付け根を通過する空気のノイズがあり、このクラスで最も洗練されたクルマとは言えない。キャビン内の雰囲気は、昔ながらの豪華なもので、希望すればブロッグドレザーがふんだんに使用される。車載機能はそれほど印象的ではないし、すべての装備品が素材的にしっかりした感触を持っているわけでもないのだが、それでも魅力は十分にある。

4. アストンマーティンDB11 V8
4. アストンマーティンDB11 V8

DB11 V8を走らせると、フロント搭載のAMG製エンジンが、このクルマの動力性能の高さを物語ってくれる。直感的に操作でき、ハンドリングも素晴らしくバランスが取れている。V12エンジンを搭載した兄弟車よりもドライバーに訴えるものがある、非常に魅力的なクルマなのだ。

5. ホンダNSX

世界初のパワートレイン技術を、軽快なタッチで形にしている。従来のミドエンジン・ドライバーズカーを改良するのではなく、型破りな手段で洗練させ、強化したのだ。その結果、非常に珍しい種類のエキゾチックカーが誕生した。ポテンシャルを誇示したり、感覚を押し付けたりするのではなく、非常に成熟した完全なドライバーズカーであり、どんなスピードや道でも多面的な魅力を発揮するものだ。

2019年に導入されたアップデート(鮮やかなオレンジ色の塗装とともに、シャシーの細部の調整、アダプティブ・ダンピング、ステアリング、4輪駆動の再調整など)のおかげで、装備はより良く、旅はより快適に、走りはより刺激的なものになった。しかし、車重が重く、高速走行ではパワー不足になりがちなため、サーキットでの印象はあまりよくない。もしホンダが近いうちに「タイプR」をリリースするつもりなら(注:ほぼ間違いなくしない)、その名にふさわしいものにするために十分な検討が必要だ。

5. ホンダNSX
5. ホンダNSX

しかし、NSXはその才能の融合により、多くの尊敬と、ある種の畏敬の念さえ抱かせるに値する。ミドエンジン車の選択肢の中で、多才で魅力的な運転体験を提供してくれるのは、現在生産終了しているマクラーレン570Sだけであることは間違いないが、パワートレインははるかにシンプルだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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