2022年版 最高のスーパースポーツカー トップ10 魅惑的なドライビングの世界

公開 : 2022.02.24 06:05

6. アウディR8 V10

アウディR8と、同社のモータースポーツ活動には強い繋がりがある。このクルマは、パワーとパフォーマンス、ノイズと回転、グリップとトラクションに対する、直感的で独特な賛辞である。最高のスーパースポーツカーと言えるほど魅力的なわけではないが、運転は非常にエキサイティングであることに違いはない。

最新のR8を初めて運転したとき、わたし達は先代の個性が失われ、デジタルな形になってしまったと感じた。しかし、R8 RWDの登場により、フロントのアクスルが取り払われたことで、その個性は十分に復活した。

6. アウディR8 V10
6. アウディR8 V10

ステアリングは新型911ターボSのような対話感に欠けるが、アグレッシブなエクステリアの下に、完全に没入できるわけではないにしても、エンターテインメント性と親しみやすさがあるのだ。

7. メルセデスAMG GT R

スーパーカーのスペースフレーム構造、マッスルセダンのエンジン、サーキット猛アタックのためにチューニングされたサスペンション、そしてエレガントなクーペ(またはロードスター)の実用性と高級感を備えたGTは、メルセデス・ベンツSLS以上に、スポーツカー界に戸惑いをもたらす存在だ。

アファルターバッハのAMGは2017年、ハードコアなGT Rを発表し、お隣りのポルシェのGTカー市場に食い込むという野望を強めた。当初から最高出力585psのエンジンを搭載しており、2019年に登場したサーキット走行特化のGT Rプロは、シャシーとサスペンションに手を加え、空力を向上させたモデルだが、パワートレインはほぼそのままである。

7. メルセデスAMG GT R
7. メルセデスAMG GT R

GT Rは、このランキングのライバルと比較するとかなり野獣的な存在だ。立ちはだかるものを叩きのめして服従させるようなクルマで、電子補助装置を解除すると、驚くほど過剰なパワーを与えられていると感じることができる。GT Rはあまりのダイレクトさゆえに楽しいのだが、うまく走らせようとするならば、ドライバーに十分な精度とスキルが要求されるのは確かだ。

8. シボレーコルベットC8

コルベットの最新型は、ミドエンジンになった。そう、これはかなりの変化だ。しかし、つまるところ、誰もが深刻な不安を抱くようなことではない。C8は482psの自然吸気V8、ドラマチックなキャビン、そしてよく鍛えられたミドエンジンのダイナミクスを提供してくれる。

マクラーレン570Sのような正確さやフィーリングはなく、アウディR8や911ターボのような落ち着きや正確さもないが、運転のプロセスに関わるのが好きな人にはたまらない、予想もしないレベルの洗練された走りがここにあるのだ。

8. シボレー・コルベットC8
8. シボレー・コルベットC8

実のところ、このクルマの音やキャラクターがいかにハートフルで「本物」であるかを好きになれなければ、本当のクルマ好きとは言えないと思う。そして、コルベットがいかに優れたスポーツカーになったか(自分好みのスポーツカーであろうと、かつてのスポーツカーの常識を覆すものであろうと)、それに敬意を払えないのであれば、イーブンではないと言えるだろう。単純なことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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