2022年版 最高のスーパースポーツカー トップ10 魅惑的なドライビングの世界

公開 : 2022.02.24 06:05

9. 日産GT-Rニスモ

10年以上前に登場したクルマだが、日産GT-Rはお金で買える最速・最高性能のスーパースポーツカーの1つであることに変わりはない。ハードコアのニスモバージョンは、これをベースにしている。

大型リアウイングを含むよりアグレッシブなエアロパッケージ、ねじれ剛性の向上、スプリング、ダンパー、アンチロールバーの調整により、俊敏性をさらに高めている。日産によれば、これらの改良により、限界域でより遊び心に溢れた走りができるようになったとのこと。ステアリングの切れ味は抜群で、日産の改良が意図したとおりに機能していることがわかる。

9. 日産GT-Rニスモ
9. 日産GT-Rニスモ

もちろん、直線でも鬼のような速さだ。ツインターボを搭載した3.8L V6エンジンは、GT-RのGT3レーシングカーから供給され、約600psと66kg-mを発生する。2.7秒とも言われる0-100km/h加速のタイムからも、そのパフォーマンスの尊さがわかるだろう。

年季の入ったGT-Rニスモだが、相変わらず恐ろしいほどの高性能を誇っている。

10. BMW M8コンペティション

最高出力625psのスーパークーペ(お好みでコンバーチブルや4ドアもある)を、スーパースポーツカーとして捉えるべきか、あるいはスーパーGTとしてベントレー・コンチネンタルGTなどと並んで検討されるべきなのかどうかは議論の余地があるところだ。M部門のチューニングとスタイリング、ラグジュアリーなインテリア、フロント・ドライブシャフトを完全に切り離すことができる4輪駆動システムなどを与えられたM8は、まさにこの両クラスの架け橋になろうとしているのだ。

M8のサイズと2トン近い車重は、純粋なドライバーズカーとしてはある程度不利に働く。アストン マーティンヴァンテージポルシェ911のような巻き込まれ感はなく、フェラーリ・ローマのような直感的な興奮もなく、マクラーレンのような刺激もない。このため、同じエンジンを積むM5コンペティションを購入しようと考える人もいる。

10. BMW M8コンペティション
10. BMW M8コンペティション

BMW Mモデルの愛好家にとっては、M8が最上位車種なのだろう。しかし、M8が置かれたニッチな分野の広い文脈で見ると、ドライバーズカーとしての動的魅力と静的魅力の両方において、細かい点で欠けているのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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