ルノー新型車「アルカナ」 5月に日本発売 クーペSUVの価格/サイズ/内装を解説

公開 : 2022.02.24 15:25

シャシー&パッケージ

アルカナの車体構造は、ルノー日産三菱アライアンスのCMF-Bプラットフォームを採用。軽量さが売りで、ハイブリッドモデルに適している。

また、高い剛性を持つため、アルカナのしなやかなサスペンションやハンドリングの正確さを引き出し、ダイナミックなドライブフィールを実現するという。

ルノー・アルカナのトランク(ノワール メタルM)
ルノー・アルカナのトランク(ノワール メタルM)

サスペンションは、フロントがマクファーソン/コイル。リアがトーションビーム/コイル。タイヤは215/55R18サイズを選んだ。

ドライブモードは、「Eco」「Sport」「My Sense(個別設定)」を用意。パワートレインのレスポンス、電動パワステのアシスト、エアコン制御が変更される。

車体後部のラゲッジスペースは、上下に分割できるダブルフロア・システム(480L)。

それ以外にも、センターコンソールに2L、アームレストに1.1Lの収納を用意。リアアームレストには1.5Lのスペースと2つのカップホルダーを備えるなど、家族で使える空間を意識した。

F1のノウハウ パワートレインに

パワートレインの注目は、独自開発のハイブリッド・システム「Eテック」の採用。速度域を問わないダイレクトなドライビングを追求した。

その構成は、「メインモーター」(駆動用:49ps/20.9kg-m)と、「HSG」(スターター&ジェネレーター:20ps/5.1kg-m)、駆動用バッテリー(1.2kWh/250V)というもの。

ルノー・アルカナ(ノワール メタルM)
ルノー・アルカナ(ノワール メタルM)

エンジンは1.6L自然吸気ユニット(94ps/15.1kg-m)で、シンクロナイザーを省いたドッグクラッチを用いる軽量/小型マルチモードATを組み合わせる。駆動方式はFFだ。

モーター側に2つ、エンジン側に4つのギアを持ち、それぞれからの動力を、F1で培ったノウハウで切れ目なく引き出す。

発進時はモーターのみで駆動。中速域では、モーターとエンジンを最適に組み合わせる。

高速巡行時は効率の高いエンジンを積極的に使用し、追越し時にはモーターのアシストを加える考え方だ。

ブレーキペダルを踏み込むと、回生ブレーキによってバッテリーを充電。市街地では積極的にモーター走行を行うので、WLTCモード燃費は22.8km/L(欧州参考値)を記録する。

装備/ADASについて

アルカナのADASについては、ACC(ストップ&ゴー機能付き)、レーンセンタリングアシスト&キープアシスト、360°カメラ、イージーパーキングアシスト、交通標識認識、緊急ブレーキ、後・側方車両検知などが搭載される。

快適装備については、前席とレザーステアリングのヒーター機能が冬場やアウトドアシーンで役立ちそうだし、運転席には電動ランバーサポート機能がついている。

ルノー・アルカナの前席内装(東京オートサロン2022)
ルノー・アルカナの前席内装(東京オートサロン2022

インフォテインメントはセンターコンソールに7インチ・タッチスクリーンが用意され、スマートフォンをUSB接続すれば、Apple CarPlay、Android Autoを介して、スクリーン上で各種アプリを利用できる。

スマホのナビ機能、音楽再生、通話を使用でき、SiriやGoogleアシスタントを利用した音声入力も可能。

また、スマホのワイヤレス充電機能がコンソール下部に配置された。

なおセンターコンソールには、USBポート2つ、AUX入力1つを。コンソールの後端には、リア乗員用の2つのUSBポート、12Vソケット、エアダクトを用意した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事