まるで図鑑から飛び出した1台 「トヨタ・スタウト」を再生 ハイラックスのルーツを辿る

公開 : 2022.02.26 11:25  更新 : 2022.04.27 17:04

形あるものは、語りかけてくる

今回、ノスタルジック2デイズに展示されていたスタウトも、以前に紹介した初代クラウンと同様、神奈川トヨタでフルレストアされたもの。

しかも、このクルマも1959年(昭和34年)に登録された当時の「神4」のナンバープレートが付いている。

トヨペットのエンブレム
トヨペットのエンブレム    AUTOCAR JAPAN編集部

そう、1959年といえばスタウトの車名が与えられたばかりのころ。そのため、このクルマには「STOUT」という車名エンブレムは付けられていない。

聞けば、座間市で農家を営んでいたオーナーが大切に保管していた車両を、息子さんからの依頼でフルレストアしたもの。

分解できる部位はすべて外し、各パネルの修復や板金修理を行い、元の塗装は全剥離したのち、塗装して復元している。

スポーツカーや高級セダンなどが大掛かりなレストアをされる例は見かけるが、こうしたトラックのような商用車を現役さながらにフルレストアした例は珍しい。

それほど愛されている、このスタウトも幸せなクルマということができるだろう。

記事に関わった人々

  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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