アストン マーティン F1セーフティカー供給決定 DBXとヴァンテージ、12戦に導入

公開 : 2022.02.25 18:05

昨年に引き続き、今年もアストン マーティン・ヴァンテージとDBXがF1セーフティカーに採用されました。

2年連続でF1セーフティカー供給

アストン マーティンは、2シーズン連続でF1にセーフティカーを供給することになった。スポーツカーヴァンテージがセーフティカーとして、SUVのDBXがメディカルカーとして使用される。

伝統的なレーシンググリーンをイメージした2台のデザインが公開されている。2022年シーズンの全23戦中、4月7~10日開催のオーストラリアGPから12戦に導入される予定だ。アストン マーティンのF1マシン、AMR22とボディカラーを共有している。

アストン マーティン・ヴァンテージとDBXのF1公式セーフティカー
アストン マーティン・ヴァンテージとDBXのF1公式セーフティカー    アストン マーティン

ヴァンテージをドライブするのは、20年以上F1のセーフティカーを運転してきたFIA公認のベルント・メイランダー氏。アストン マーティンによると、ヴァンテージは「F1での重要な役割を果たすために、究極のスピードとハンドリングを実現した」という。

FIAセーフティカーのカラーリングに加え、LEDナンバープレート、無線アンテナ、LEDルーフライトバーなどを採用。車内には、FIAマーシャリングシステムとライブ映像システムが装備されている。

新時代を迎えたF1 出番が増えるかも?

一方、メディカルカーのDBXは、消火器、除細動器、大型の医療キットバッグを搭載できるように改造されている。さらに、FIA公認のレーシングシート、6点式ハーネス、独自のマーシャリングシステム、テレビスクリーンが装備される。

最高出力550psと、DBXのパワートレインに変更はないが、0-100km/h加速は4.5秒に達するという。今シーズンも引き続き、FIA医療救助コーディネーターのイアン・ロバーツを事故現場に搬送するために使用される予定だ。

アストン マーティンDBXのF1公式セーフティカー
アストン マーティンDBXのF1公式セーフティカー    アストン マーティン

アストン マーティンのトビアス・ムアースCEOは次のように述べている。

「当社のクルマがF1で重要な役割を果たしていることは、わたし自身にとっても、会社全体にとっても誇りです」

「ヴァンテージとDBXは今年12のグランプリに登場します。レースではあまり呼ばれないことを願っていますが、F1が新しい時代に入ると忙しくなることは誰もが知っていることでしょう」

アストン マーティンは昨シーズン、メルセデスAMGとセーフティカーの任務を分担した。アストンが2021年に参加するまでは、1996年以降メルセデスAMGが毎年F1セーフティカーを単独で供給していた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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