純EV市場へ本気の第1弾 新型トヨタbZ4X 四輪駆動のプロトタイプへ試乗 前編

公開 : 2022.02.26 08:25  更新 : 2022.04.15 07:32

充分な力強さにソフト寄り乗り心地

急速充電能力も、ライバルより少し見劣りする。bZ4Xは最大150kWまで対応するが、先出のEV 6とモデルYは、200kWまで許容できる。

といっても、0-80%の充電を30分以下でこなすというから、充分な早さではある。さらに駆動用バッテリーは、購入から10年後でも70%の容量が保証されるそうだ。

トヨタbZ4X AWDプロトタイプ
トヨタbZ4X AWDプロトタイプ

さて、今回試乗したのは、ツインモーターのbZ4X。瞬発力はEV 6やモデルYの四輪駆動版ほど鋭くはないが、充分な力強さは備えている。明確にパワー感の違いを感じるのは、110km/hを超えた辺りからのようだ。

不足ないパワーを安楽に引き出せるため、リラックスして余裕のある走りを得られる。純EVのSUVという、bZ4Xの個性にも合っていると思う。

サスペンションの設定も、競合モデルと比較して明らかにソフト寄り。市街地でも高速道路でも、優しくしなやかな乗り心地を維持していた。

高めの全高も相まって、コーナーでのボディロールは大きめ。それでも、バルセロナ郊外のカーブが連続するコースを運転した限り、驚くほど巧みに駆け抜けていた。

確かにボディの動きは感取されるものの、充分に抑制されている。ブレーキペダルの踏みごたえも一貫しており、速めのペースでの運転へ、不安を感じることはまったくない。ステアリングの重み付けも自然で、ノーズの反応も漸進的だった。

ちなみに、トヨタはバイワイヤーでのステアリング・システムを開発中ということだが、今回は試すことができなかった。操縦桿風のヨーク型ステアリングホイールとセットになるようで、150度傾けるとフルステア状態にできるという。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ニール・ウィン

    Neil Winn

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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