text & photo:Shunichi Uchida (内田俊一) photo:Chizuko Uchida(内田千鶴子)
この展覧会は、自動車をベースとしたアート展で、主に東海地区で活躍するアーティストを中心に、関東からのゲストとともに開催され、今年は14名の作品展となった。
さらに昨年からは念願であった実車とのコラボレーションも実現し、ますます充実した内容となっている。
ノリタケの森ギャラリーは、高級陶磁器・砥石メーカーのノリタケの発祥の地であり、近隣には、トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館もあることから、名古屋のモノ作りの場として認知されている。そこで、この展覧会が、AUTOMOBILE ARTというモノ創りをアピール出来る存在になれば嬉しいと主催者は話す。
また、来年は10周年を迎えることから、さらに充実した内容を考えているという。
小島豪さんの作品。氏はノリタケの森クラフトセンターに勤務されている。作品の中央のカバが予想外に人気。
毎年少しずつ進化する斎藤勉氏のカングーロ。作品への、ひいてはカングーロへの拘わりは半端ではない。
この展覧会の仕掛け人でもある稲垣利治氏は、切り絵で光と影を表現した作品を展示。
ゲスト参加の渡邊アキラ氏は、魅力的なヒストリックカーを中心とした自動車雑誌の表紙などを手掛ける。
馬場和実氏は、絵の中にヒストリーを創り、空気感や時間を表すことで生きたクルマを表現している。
都築アキオ氏はワイヤーアートでの世界観を表現。ケータハム社の公認アーティストでもある。
青山伸氏は、どこか人を食ったような、おどけた表情をしたかわいらしさを追求しているという。
藍原康雄氏は普段から通っている様々なイベントで撮影した写真を展示。独特の空気感と構図が特徴だ。
ゲスト参加のテクニカルイラストレーター、大内誠氏の作品。徹底した調査を行いながら忠実な透視図を作成。
高木松寿氏は、昭和30年代に、東京中野にあるご自宅近郊で撮りだめたアメリカ車の写真を展示。
小出茂鐘氏は、一枚のイラストからその前後シーンをイメージ出来る作品作りを心掛けているそうだ。
棚瀬和重氏は幼少時に、プラモデルの聖地、静岡市に住んだのが模型作りのきっかけだという。