メルセデス・ベンツGクラス 中古相場が絶賛「高騰中」のワケ 新車価格超えも?

公開 : 2022.03.02 05:45  更新 : 2022.05.06 10:19

新車が手に入らないワケ

「新車のGクラスがオーダーできない」といううわさについてメルセデス・ベンツ日本の広報に確認してみた。

「現在Gクラスは納期が未定のため新規のご注文は受けていません」(メルセデス・ベンツ日本の広報部)

相場の高騰が目立つホンダS660
相場の高騰が目立つホンダS660

本当だった。

広報部によると、そもそもGクラスはほかのモデルに比べて手作業で生産している工程が多く、生産には限りがあって多くのバックオーダーを抱えていた。

「そこへ半導体不足とコロナ禍の影響、さらには需要増を受けたことで現在の状況につながった」という。

いつからGクラスのオーダーを再開するかは不明だが、明らかなのは一朝一夕で状況が変わるような背景ではないということだ。

それは、高騰している中古車価格が沈静化するのには時間がかかることも意味している。

ところで、生産中の車両にもかかわらず程度のいい中古車が新車価格以上の高値で取引されている例として思い浮かぶのはホンダ「S660」である。

こちらも生産終了が決まっていて新規で新車をオーダーすることはできないことが理由だ。

またランボルギーニウルス」も、現時点で中古車検索する限り新車価格を下回る中古車が存在しない。

これも新車供給数が少ないことで需要と供給のバランスが崩れているからに他ならないだろう。

ちなみに、Gクラスの新車が手に入れるチャンスが絶対にないかといえばそうではなく、確率は少ないがキャンセルとなった車両が入手できることもあるようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

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