内外装一新 フォルクスワーゲンTロック、2022年モデル欧州発売 運転支援も強化

公開 : 2022.03.06 06:05

インテリア大幅強化 運転支援も拡充

今回の改良では、インテリアの刷新に注力している。注目したいのは、従来の硬質樹脂パーツに代わるソフトタッチのスラッシュ成型ダッシュボードだ。ここに新しい8.0インチのデジタルメーターディスプレイと6.5インチ(オプションで8.0インチと9.2インチ)タッチスクリーン・インフォテインメント・ディスプレイを搭載している。

インフォテインメント・システムは、リアルタイムの交通標識認識機能、音声コントロール、Bluetoothによるスマートフォンとの統合、アップル・カープレイおよびアンドロイド・オート(オプション)、内蔵SIMカードによるコネクトサービス「We Connect」の利用など、さまざまな機能を備えている。

フォルクスワーゲンTロックRライン
フォルクスワーゲンTロックRライン    フォルクスワーゲン

また、ゴルフと同じマルチファンクション・ステアリングホイールの採用、ファブリックドアトリムの改装、センターコンソール上のエアコン用デジタルコントロールなどスイッチギアの変更も行われている。

フラッグシップモデルであるRは、インテリアにさらなるスポーティーなアクセントを加えている。「Rモード」ボタン付きのフラットボトム型ステアリングホイール、R専用メーター、ステンレススチール製ペダルキャップとフットレスト、重厚なシート、R専用のドライビングモニター機能を備えた9.2インチインフォテインメント・ディスプレイなど、ユニークなアイテムが用意される。

運転支援システムも充実させた。フロントアシストやレーンアシストなど、従来のものからさらに進化したシステムに加え、IQドライブ・トラベル・アシストやプレディクティブ(予測)クルーズコントロールなどを標準装備。

また、最新のゴルフに採用されたサイドアシストの機能範囲を拡大し、パークアシストも直角駐車場での前向き駐車や縦列駐車場からの出庫ができるようになった。

TロックRは最高出力300ps

エンジンラインナップは、3種類のターボチャージャー付きTSIガソリンと2種類のターボチャージャー付きTDIディーゼル、そして6速MTまたは7速DSGと、ほぼ変わらない。

ガソリンエンジンは、ベースとなる1.0L 3気筒(110ps)のほか、1.5L(150ps)と2.0L(190ps)の4気筒ユニットが用意されている。ディーゼルは2.0L 4気筒で、2種類の出力(115psまたは150ps)から選択することができる。

フォルクスワーゲンTロックR
フォルクスワーゲンTロックR    フォルクスワーゲン

2.0Lガソリンモデルを除くすべてのモデルで前輪駆動が標準となっており、四輪駆動システム「4モーション」はオプション設定。

5ドア専用のTロックRは、引き続き最高出力300ps、最大トルク40kg-mの2.0L 4気筒ターボガソリンエンジンと、7速DSG、4モーションを組み合わせている。フォルクスワーゲンは、Rモードのローンチコントロールにより、0-100km/h加速4.9秒、および最高速度250km/hを謳っている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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