トヨタ・ランドクルーザー 「4年」待つ人の心理 納車までどうするの?

公開 : 2022.03.09 05:45

つなぎのクルマを買う人も

続いてお話を伺ったトヨタディーラーでは、メーカーから「4年ほど」というアナウンスがされる前の「納期未定」の状態で契約したユーザーがいたそうだが、その人は納期が4年ほどかかると分かった時点で、「普段乗らないクルマに乗ってみよう」と残価設定クレジットでアルファードを購入したとのこと。

ご存知のとおりアルファードは残価率が高いことで知られており、新車価格の半額程度の金額で乗り出すことができる。

トヨタ・アルファード
トヨタ・アルファード

もちろん市場での買取価格はそれを上回るケースも珍しくないため、SUVばかり乗り継いでいたユーザーだったが、物は試しにと購入したようだ。

実際のところランドクルーザーをクレジットで購入したとしても支払いは納車後にスタートするため、その前段階で違う車種を購入してもクレジットを2台分払うということにはならないので、どうせ待つなら違うクルマを買ってみようというケースもない話ではない。

また、そこまで待つことができるユーザー心理としては、どんなに待ってもランドクルーザーの価値が大きく目減りすることはないと分かっているからで、ディーラーでの残価設定クレジットの残価率は5年で驚異の56%と言われており、4年後に気が変わって即手放したとしても大きく損をすることはないというのが大方の予想となっている。

さすがに現在のように新車価格の2倍以上の金額で業者オークションにて落札されることはないだろうが、価値が目減りしないという点では4年待つ価値があるということなのだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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