BMW iX 詳細データテスト 至高の快適性 有り余るポテンシャル 好き嫌い分かれそうなルックス

公開 : 2022.03.12 20:25  更新 : 2022.03.13 02:16

スペック

レイアウト

BMWは、iXの構造体をカーボンケージと呼ぶ。7シリーズのカーボンコアとは異なるものだということだ。これはアルミ押し出し材のシャシーに、CFRP部材を組み合わせたもの。ボディパネルも軽量素材を用いる。

前後アクスルに1基ずつ配置した電気モーターは、リアのほうがパワフル。四輪エアサスペンションと、四輪操舵を装備する。前後重量配分は48:52だ。

パワーユニット

アルミスペースフレームにCFRPセクションを組み合わせた、カーボンケージと呼ばれる構造を土台とする。モーターは前後1基ずつだ。
アルミスペースフレームにCFRPセクションを組み合わせた、カーボンケージと呼ばれる構造を土台とする。モーターは前後1基ずつだ。

駆動方式:フロント・リア横置き四輪駆動
形式:励起同期電動機
駆動用バッテリー:水冷式リチウムイオンバッテリー、111.5kWh(グロス値)/105.2kWh(ネット値)
最高出力:523ps/-rpm
最大トルク:78.5kg-m/-rpm
許容回転数:16000rpm
馬力荷重比:209ps/t
トルク荷重比:31.2kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4953mm
ホイールベース:3000mm
オーバーハング(前):906mm
オーバーハング(後):1047mm

全幅(ミラー含む):2203mm
全幅(両ドア開き):3900mm

全高:1695mm
全高:(テールゲート開き):2220mm

足元長さ(前):最大1110mm
足元長さ(後):最大780mm
座面~天井(前):最大1010mm
座面~天井(後):最大960mm

積載容量:500~1750L

構造:アルミスペースフレーム/CFRP部材
車両重量:2510kg(公称値)/2593kg(実測値)
抗力係数:0.25
ホイール前・後:10.0Jx22
タイヤ前・後:275/40 R22 107Y
ブリヂストン・アレンザ001 B-サイレント
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速リダクションギア(前/後)
ギア比
最終減速比:-
リダクション比・前/後:8.8:1/11.1:1 
1000rpm時車速・前/後:16.7km/h/13.2km/h

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:3.9km/kWh
ツーリング:4.2km/kWh
動力性能計測時:1.9km/kWh

メーカー公表値:消費率
混合:4.3~5.0km/kWh

公称航続距離:549~629km
テスト時平均航続距離:406km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/エアスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/エアスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオン、アクティブレシオ、四輪操舵
ロック・トゥ・ロック:2.45回転
最小回転直径:9.3m

ブレーキ

前:348mm通気冷却式ディスク
後:345mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:自動(センターコンソール右側にスイッチ配置)

静粛性

アイドリング:-dBA
全開走行時(145km/h):69dBA
48km/h走行時:55dBA
80km/h走行時:58dBA
113km/h走行時:63dBA

安全装備

ABS/DSC/ASC/DTC/ASR/CBC/DBC/フェード調整
Euro N CAP:5つ星(xドライブ40、左ハンドル)
乗員保護性能:成人91%/子供87%
交通弱者保護性能:73%
安全補助装置性能:81%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温7℃
0-30マイル/時(48km/h)2.1秒
0-40(64):2.8秒
0-50(80):3.5秒
0-60(97):4.4秒
0-70(113):5.5秒
0-80(129):6.8秒
0-90(145):8.3秒
0-100(161):10.0秒
0-110(177):12.2秒
0-120(193):15.2秒
0-402m発進加速:12.8秒(到達速度:181.2km/h)
0-1000m発進加速:-秒(到達速度:-km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
アウディE-トロンSクワトロ(2021年)
テスト条件:軽い降雨/気温10℃
0-30マイル/時(48km/h):1.8秒
0-40(64):2.5秒
0-50(80):3.3秒
0-60(97):4.2秒
0-70(113):5.4秒
0-80(129):6.8秒
0-90(145):8.5秒
0-100(161):10.8秒
0-110(177):13.7秒
0-120(193):17.6秒
0-402m発進加速:12.9秒(到達速度:173.0km/h)
0-1000m発進加速:24.0秒(到達速度:202.5km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):1.4秒

30-50(48-80):1.4秒

40-60(64-97):1.6秒

50-70(80-113):2.0秒

60-80(97-129):2.4秒

70-90(113-145):2.7秒

80-100(129-161):3.2秒

90-110(145-177):4.0秒

100-120(161-193):5.2秒

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温7℃
30-0マイル/時(48km/h):10.5m
50-0マイル/時(64km/h):29.4m
70-0マイル/時(80km/h):57.8m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.42秒

ライバルの制動距離

アウディE-トロンSクワトロ(2021年)
テスト条件:軽い降雨/気温10℃
30-0マイル/時(48km/h):10.1m
50-0マイル/時(64km/h):28.2m
70-0マイル/時(80km/h):56.3m

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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