熱視線マツダCX-60 もし購入、どんな日本車と比べればいい? レクサスNX/ハリアーも視野に

公開 : 2022.03.10 17:05

マツダCX-60が注目されています。サイズやパワートレインの数値をもとに、ライバル車種を検討します。

CX-60のライバルが浮びあがる

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

2022年3月9日(現地時間)、マツダの欧州市場での事業を統括する「マツダ・モーター・ヨーロッパ」が、新型クロスオーバーSUV「CX-60(シーエックス・シックスティー)」を世界初公開した。

マツダは2021年10月に、2022年以降のSUV商品群の拡充計画を発表。「走る歓び」や「環境・安全性能」を大幅に進化させたラージ商品群の投入第1弾が、今回発表されたCX-60となる。

マツダCX-60
マツダCX-60    マツダ

後述するが、今後2023年までに仕向け地によるが、CX-70/CX-80/CX-90といったラージ商品群を投入する予定だ。

今回発表されたCX-60に関しては、既に当AUTOCAR JAPANでも概要を紹介している。

ここでは同じマツダの先輩モデルにあたるCX-5やCX-8、他の日本メーカーではトヨタハリアーレクサスNX、三菱アウトランダーPHEVといったライバルたち比較検討してみたい。

日本やヨーロッパではミドルサイズだが、北米ではコンパクトとミドルサイズの中間にあたるCX-60。

日本メーカーの他モデルとしては、日産エクストレイルもライバルにあたるだろうが、フルモデルチェンジを控えているため、ここでは割愛する。

また、日本市場での販売を考えると、輸入車の同クラスSUVは価格的にライバルにはなりにくいので、今回は日本車だけで比較してみることをお許し願いたい。

では、現在与えられているCX-60の情報を基に、ライバルと比較してみることにしよう。

ボディサイズ 注目はホイールベース

マツダCX-60の外寸は、全長4745×全幅1890×全高1675mm、ホイールベースは2870mm。

同じマツダのCX-5は、全長4575×全幅1845×全高1690mm、ホイールベースは2700mm。

CX-5のホイールベースとボディを延長したCX-8以外は2700mm前後のホイールベースなのに対し、CX-60は150mm以上も長い2870mmもある。
CX-5のホイールベースとボディを延長したCX-8以外は2700mm前後のホイールベースなのに対し、CX-60は150mm以上も長い2870mmもある。    マツダ

CX-8は、全長4900×全幅1840×全高1730mm、ホイールベースは2930mm。

トヨタ・ハリアーは、全長4740×全幅1855×全高1660mm、ホイールベースは2690mm。

レクサスNXは、全長4660×全幅1865×全高1660mm、ホイールベースは2690mm。

アウトランダーPHEVは、全長4710×全幅1860×全高1745mm、ホイールベースは2705mm。

この数値を見ると、CX-60のサイズは、全長はハリアーと同じくらい、全幅はライバルより広い1.9m近く、全高はアウトランダーPHEVを除いたライバルとほぼ同じくらいといったところだ。

マツダ車だけで見れば、まさにCX-5とCX-8の中間的なサイズになるのだが、注目すべきはCX-60のホイールベース。

CX-5のホイールベースとボディを延長したCX-8以外は2700mm前後のホイールベースなのに対し、CX-60は150mm以上も長い2870mmもある。

その理由は、新開発のFR用プラットフォームを採用したことにある。それゆえ、最小回転半径は5.4mと、ホイールベースが170mmも短いCX-5の5.5mよりも小回りが効く。

CX-60の1.9m近い全幅は都会の狭い道などでは少々気になるが、小回り性の良さでカバーできそうだ。

ちなみに、他のライバル車はすべてFFベースとなるので、CX-60より小回りは効かない。

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