斬新スタイルのDセグ・モデル シトロエンC5 Xへ試乗 快適性重視の個性 前編
公開 : 2022.03.21 08:25
広々と快適で使い勝手も良いインテリア
やや高めの最低地上高を与えるべく、19インチという大きなホイールを履いているが、タイヤは肉厚な205/55というサイズ。ソフトなサスペンションに、更なる柔軟性を追加している。
他のモデルとは異なる斬新なアプローチだ。チューニングが整えば、魅力的な乗り味を与えてくれる可能性のある組み合わせといえる。
それを確かめる前に、まずはインテリアの観察を済ませておこう。筆者は、C5 Xの車内をとても気に入ったのだ。
運転席は調整域が広く、適正なドライビングポジションを取れる。シートはゆったりとしたサイズで、座り心地も良い。ステアリングホイールのサイズも妥当で、2本のスポーク部分には実際に押せるハードボタンが採用してある。
エアコンまわりの操作用にも、ダイヤルやボタン類が残されている。タッチモニターへ集約されることなく。運転中でも手短で安全に、温度や送風の強さを変えることができる。
ダッシュボード上部には、もちろんタッチモニターも据えられている。インターフェイスはスマートフォンから着想を得たということだが、110km/hでの走行中にも操作する可能性があるものとして、適正といえるだろうか。
少なくとも、メニュー画面など基本的なレイアウトは良好。ショートカットキーは便利だし、モニターの周辺は操作時に指先を支えられる造形になっている。
この続きは後編にて。