排気量や馬力は関係ない! 遅くても運転が楽しいクルマ 20選 生粋のドライバーズカーたち
公開 : 2022.03.20 06:05
マツダ・アクセラ(2003年)
マツダ・アクセラは、最もベーシックなグレードであっても、シャープなハンドリングでライバルを圧倒する。このクラスには珍しく、ステアリングは非常に正確で切れ味がよく、通勤用の安価なクルマという立ち位置からは想像できないほど高次元でバランスがとれているように感じられる。
最新型のマツダ3は、世代を経てさらに良くなっている。英AUTOCAR編集部は2019年初頭にロサンゼルス周辺で試乗し、堂々とした走りを見せるクルマであると評価している。
シトロエンC1(2005年)
シトロエンC1の開発過程では、性能は検討対象にすらならなかった。小さく、安く、低燃費であることが求められ、速さは論外だった。しかし、既成概念にとらわれないスピード狂が結成した「C1レーシング・クラブ」は、欧州で人気を集めている。AUTOCAR記者もこのレースに参戦し、その楽しさを語っている。
レースではC1の内装を剥がし、サスペンションを改造して耐久レースカーに変身させているが、69psのエンジンは100%ノーマルのまま。0-97km/h加速は約14秒だ。
日産マーチ(2010年)
4代目となる日産マーチ(海外ではマイクラの名で販売)は、一見すると「頭で買うクルマ」であり、「心で買うクルマ」ではないように見える。しかしカナダでは、レースに出るためだけに購入したマーチオーナーが存在する。
日産マイクラ・カップは、最も手頃な価格でサーキットを走ることができる方法として、高い人気を誇る。110psのエンジンに手を加えることはないが、参加者たちはハードなサスペンション部品やロールケージなどのアドオンでマイクラをアップグレードしている。
モーガン3ホイーラー(2012年)
83psのモーガン3ホイーラーは、停止状態から97km/hに達するまでわずか6秒しかかからない。比較的速い部類に入るものの、同等のモデルはあらゆる自動車メーカーから何十台も出ている。中には魂の抜けたようなクルマもあるが、3ホイーラーは違う。郊外をちょっと走るだけで、一度は笑顔になれるはずだ。
自動車とオートバイの中間的な存在である3ホイーラーは、他のマシンにはない楽しみを与えてくれるのだ。
トヨタ86/スバルBRZ(2012年)
トヨタとスバルが86/BRZの双子にターボチャージャーの搭載を頑なに拒んできたのには、それなりの理由がある。両車ともに必要としていないのだ。
最高出力208psの2.0L水平対向4気筒エンジンは、もっと大きなパワーにも対応できるが、両車はそもそも唖然とするような性能値を念頭に置いて設計されたわけではない。直線の速さよりも、バランスのとれたシャシーとシャープなハンドリングを好むドライバーのためのクルマなのだ。