ピニンファリーナの美しいデザイン 35選 大衆車からスーパーカーまで

公開 : 2022.03.26 06:05

1955年:プジョー403

後に大きな実りをもたらすことになるピニンファリーナとプジョーの関係は、403から始まった。セダン、ワゴン、ピックアップ、コンバーチブルなど、120万台以上が販売された。

1955年:プジョー403
1955年:プジョー403

1955年:ランチア・アウレリアB24スパイダー

アウレリアB24スパイダーは、パノラミックウィンドウ、クォーターバンパー、クォーターライトを外した独自のモデルで、1954~1955年にわずか240台のみが製造された。1956年に登場した第2シリーズは、同じクルマでありながら愛らしいディテールが省かれ、デザインが損なわれている。

1955年:ランチア・アウレリアB24スパイダー
1955年:ランチア・アウレリアB24スパイダー

1958年:オースチンA40

ピニンファリーナは欧州大陸系ブランドとのコラボで有名だが、ドーバー海峡を隔てた英国ブランドでも活躍している。1958年に発表したシャープなスタイルのA40は、今見るとパッとしないデザインだが、当時は最先端だった。

1958年:オースチンA40
1958年:オースチンA40

1959年:フェラーリ250GT SWB

250は何種類も生産されたが、そのうちの1つがクーペとカブリオレを備えた非常に美しい250GTである。より俊敏な走りを実現し、レースでの競争力を高めるために、ショートホイールベース(SWB)仕様が176台作られた。現在では非常に価値が高く、2015年のオークションで740万米ドル(当時のレートで約7億6000万円)で落札されている。

1959年:フェラーリ250GT SWB
1959年:フェラーリ250GT SWB

1959年:フィアット1500カブリオレ

フィアット1500は、オーバーヘッドバルブ(OHV)エンジンを搭載し、1961年から1967年にかけて製造された、どちらかといえば特筆すべき点はないものの、個性的なモデルであった。しかし、ピニンファリーナがクーペとカブリオレを開発すると、魅力的に見えるようになった。

1959年:フィアット1500カブリオレ
1959年:フィアット1500カブリオレ

1960年:X

史上最も奇抜なコンセプトカーの1つであるXは、見た目こそ「斬新」な代物だが、空気抵抗係数はわずか0.23と、空力学の研究としては画期的なものであった。フィアット製の1089ccエンジンをリアに搭載し、後輪を駆動する。

1960年:X
1960年:X

1961年:プジョー404

この時のピニンファリーナはちょっとやんちゃだったらしく、404のデザインをプジョーに売り込む前に、同じようなデザインをBMCに販売し、オースチン・ケンブリッジ、モリス・オックスフォードなどさまざまなモデルが誕生している。BMCはクーペ、カブリオレ、ピックアップなどに手を付けなかったが、プジョーは販売した。

1961年:プジョー404
1961年:プジョー404

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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