新型ホンダ・シビックe:HEV 欧州発表 2.0L直4にツインモーターで最高出力184ps

公開 : 2022.03.24 18:05

ホンダは欧州向けのシビックe:HEVを発表しました。日本仕様にはない欧州専用のハイブリッドモデルです。

欧州向けハイブリッド仕様は今秋発売

ホンダは、ハイブリッドの新型シビックを秋の発売に先駆けて欧州で公開した。ホンダは2022年末までに欧州の主要モデルをすべて電動化する計画を進めている。

11代目となるシビックは、昨年末のロサンゼルス・モーターショーで米国市場向けに初めて公開された。今回欧州向けに発表されたハイブリッド車は、日本仕様にはない「e:HEV」搭載モデルとなる。

ホンダ・シビックe:HEV
ホンダ・シビックe:HEV    ホンダ

シビックの発表と同時に、2023年に小型電動SUV、小型ハイブリッドSUV、新世代のCR-Vを欧州で発売することを明らかにした。

新型シビックe:HEVは、アトキンソンサイクル2.0Lガソリンエンジンと2基の電気モーターを組み合わせ、最高出力184ps、最大トルク32kg-mを発生させる。ホンダによると、CO2排出量は110g/km以下を目標としているという。

日本の寄居工場から輸出

シビックe:HEVには、3種類のグレード(エレガンス、スポーツ、アドバンス)が用意される。詳細は明らかになっていないが、米国での最上級仕様車には、10.2インチのデジタルダイヤルディスプレイ、ボーズ製サウンドシステム、スマートフォンのワイヤレス充電、9.0インチタッチスクリーンが搭載されている。

また、先代モデル比でねじれ剛性を19%向上させ、乗り心地、ハンドリング性能、洗練性を高めるとともに、新しい接着・遮音技術により、騒音や振動を低減したとしている。

ホンダ・シビックe:HEV
ホンダ・シビックe:HEV    ホンダ

また、フロントのボールジョイントとベアリングの変更による「ステアリングフィールとセルフセンタリングの向上」、安定性を高めるワイドなリアトレッド、35mm延長されたホイールベースによる乗り心地の改善など、運転する楽しさをより感じられるという。

欧州向けの先代モデルは、2019年まで英国のスウィンドン工場で製造されていた。現在は国内と欧州市場向けに日本の寄居工場で、北米向けはインディアナ州の工場で製造されている。

シビックe:HEVの価格はまだ発表されていないが、先代モデルの2万2730ポンド(約360万円)より若干の値上げが予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事