最多売モデルが2代目へ メルセデス・ベンツGLC 220d 試作車へ試乗 クラスリーダーの片鱗 前編

公開 : 2022.04.01 08:25

基本は4気筒のマイルドHV PHEV

新型メルセデス・ベンツGLCの発売は、英国では2022年の末頃が予定されている。内燃エンジンは4気筒ターボが中心で、すべて電圧48Vで稼働するスターター・ジェネレーター(ISG)を組み合わせた、マイルド・ハイブリッドになるという。

ガソリンターボのGLCは、200と300。ディーゼルターボの方は、220dと300dというグレードが用意される。唯一の6気筒ユニットとなるのが、ディーゼルターボの400d。こちらもISGがアシストするマイルド・ハイブリッドだ。

メルセデス・ベンツGLC 220d 4マティック・プロトタイプ
メルセデス・ベンツGLC 220d 4マティック・プロトタイプ

このISGは、22psと20.2kg-mを発揮し、低回転域のエンジンをアシスト。低負荷時にはエンジンを停止させ惰性走行を促すなど、燃費効率を高めてくれる。

2代目GLCにも後輪駆動と四輪駆動が設定されるが、どのエンジンとの組み合わせになるのかは明らかになっていない。少なくとも今回試乗したプロトタイプの220dは、4マティックの四輪駆動だった。

純EVへの過渡期ということで、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)も複数展開される。ガソリンエンジンをベースとする300eと400eのほかに、ディーゼルエンジンがベースの300deも設定。ただし、どのGLCが導入されるかは、市場によって異なる。

駆動用バッテリーの容量は、共通で25.4kWh。108セルで構成され、温度を保つ液冷システムを搭載する。EVモードで最長100kmを走行可能だというから、かなりの性能アップだ。

もちろん、メルセデスAMGからも高性能なGLCが提供される。新しいGLC 43とGLC 63が2023年に発売予定で、それぞれC 43とC 63に載るものと同じエンジンが搭載されるという。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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