2022年発売予定の新型EV 注目すべきニューモデルは? 3~12月発売モデルをイッキ見

公開 : 2022.03.27 18:05

7月

フォルクスワーゲンID.Buzz

伝説的な「ワーゲンバス」が復活。レトロなスタイリングとは裏腹に、中身は根本的に異なる。MEBプラットフォームをベースに、乗用車、商用車、キャンピングカーの各バリエーションが、2023年にはロングホイールベースモデルが登場する予定だ。さらに、2020年台半ばまでに完全な自動運転の実現を目指している。

トヨタbZ4X

トヨタが満を持して発売するEV専用モデルで、価格は日産アリヤと同等の4万1950ポンド(約670万円)から。トヨタはクロスオーバーの開発経験が豊富だが、ライバルに差をつけることができるだろうか? bZ4Xには、20年以上にわたる電動化の経験が生かされており、シングルモーターで204psのモデル、ツインモーターで四輪駆動の最上位モデル(251ps、0-100km/h加速8.0秒以下)が用意されている。

日産アリヤ

日産アリア
日産アリア

フォルクスワーゲンID.4のライバルである日産の電動SUVは、4万1845ポンド(日本仕様は539万円)から。エントリーモデルは前輪駆動で63kWhのバッテリーを搭載し、最上位モデルは四輪駆動で87kWh、最高出力394psにパワーアップしている。

9月

ルノーメガーヌEテック・エレクトリック

メガーヌも、クロスオーバーに変身する多くのモデルのうちの1台だ。とはいえ、編集部が試乗した際の第一印象はポジティブなものだったので、慌てる必要はないだろう。運転しやすく、効率的で、快適で、218psの出力により0-100km/h加速を7.4秒で達成する。ただ、人目を引くデザインを見てもらうためには、もう少しゆっくり走りたいところだ。航続距離は300kmまたは470kmとされている。

ルーシッド・エア

ルーシッド・エアは、ゲームチェンジャーとなる可能性がある。ルーシッドによると、最上位モデルでは最高出力1080ps、航続距離800kmを実現しているという。この驚異的な数字から、「次のテスラ」と呼ぶ人もいる。米国での価格は5万2100ドル(約630万円)から。エントリーモデルは400psの電気モーターとサムスン製75kWhバッテリーを搭載し、386kmの航続距離を実現している。

ルーシッド・エア
ルーシッド・エア

11月

アウディeトロン

今年、eトロンは大規模なフェイスリフトにより、新しい大型バッテリーを搭載する予定だ。航続距離は400kmから600kmに伸びると言われており、これが実現すれば東京から大阪までノンストップで移動できるようになる(日本発売日は不明)。

BMW iX1

BMWは、X1のEV仕様を準備しており、ラインナップ拡大の一助となることが期待されている。iX1は事実上、約10年前に発売されたi3の後継車となり、i3はこれと交代で廃止される可能性が高い。

ロータス・タイプ132

ロータス・タイプ132
ロータス・タイプ132

ロータスが電気で走るSUVを作る?にわかには信じがたいが、これも時代というものだろう。英国のヘテル工場ではなく、中国で製造される「タイプ132」については、ほとんど知られていないが、最近特許申請画像からデザインが明らかになった。出力600ps程度のエントリーモデルと、760psのフラッグシップモデルの2種類が設定される予定。

ヒョンデアイオニック5 N

日本にも導入されたアイオニック5だが、ヒョンデの高性能シリーズである「N」が設定され、最高出力608psに引き上げられる予定だ(日本導入は未定)。このモデルは、後述のキアEV6 GTとツインモーターのパワートレインを共有し、0-100km/h加速4.0秒以下と、ヒョンデ最速モデルとなる可能性がある。

キアEV6 GT

キアEV6の高性能モデルが付ける「GT」のバッジは伊達じゃない。ポルシェタイカン4Sよりも速く、最高出力585psを発生する。非常にパワフルでスポーティなEVが1台増える(日本導入予定はない)のだから、クルマ好きとしてはワクワクする。

ポールスター3

ポールスターが米国で生産予定の「3」については、まだ詳細が明らかになっていない。プリセプト・コンセプトの影響を受けたスタイリングのSUVとなるようだが、最終的なデザインやパワートレインに関する情報は得られていない。サステイナブルな素材が全体的に使用されることが予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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