揺るがない類まれな運転体験 マクラーレンGT(2) 長期テスト 高速燃費11.0km/L

公開 : 2022.04.02 09:45

GTが漂わせる孤高の雰囲気

これまでマクラーレンGTに乗ってきて、一番引っかかるのがリアカメラ。映像がメーター用モニターに表示されることだ。インフォテインメント用モニターより大きく表示できるものの、ステアリングホイールを回すと映像が隠れてしまう。

といっても、いずれも些細なことでしかない。類まれなドライビング体験に、悪影響を与えるほどのことではない。

マクラーレンGT ルクス(英国仕様)
マクラーレンGT ルクス(英国仕様)

アクセルペダルへ力を込めれば、爆発的なパワーが路面へ伝えられる。驚くほどレスポンシブなステアリングには、豊かな感触が伝わってくる。

グランドツアラーというより、スーパーカー側に近いクルマではある。だが、唸らされるほどリラックスして高速道路を移動できる。市街地の交通にも、困ることなく交われる。最近、燃費がガクッと落ちてしまったけれど。

ここ1週間で、ポルシェアストン マーティンフェラーリなどとすれ違った。しかし、マクラーレンと出会うことはなかった。GTが漂わせる孤高の雰囲気は、そのいずれにも引けを取らないと感じている。

テストデータ

気に入っているトコロ

路上での存在感:道を走れば、沢山の視線を集める。ベリーズ・ブルーという塗装色が、特に目を引くようだ。誰もが満足げな表情を浮かべてくれることが、うれしい。

気に入らないトコロ

コールドスタート:冬場は、車内が暖かくなるまで時間がかかる。デフロスターは、もう少し強力でも良いと思う。

テスト車について

モデル名:マクラーレンGT ルクス(英国仕様)
新車価格:16万3000ポンド(約2526万円)
テスト車の価格:17万2170ポンド(約2668万円)

テストの記録

燃費:7.5km/L
故障:なし
出費:なし

記事に関わった人々

  • 執筆

    ピアス・ワード

    Piers Ward

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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