アルピナ「B4グランクーペ」 日・独、まさかの同時アンヴェールで初公開
公開 : 2022.03.31 06:25 更新 : 2022.04.27 17:05
BMWアルピナの新モデル「B4グランクーペ」が、サプライズ発表。ドイツと日本で同時にアンヴェールされました。
「アルピナは永遠に不滅」
3月30日の夜、東京・東品川の寺田倉庫B&Cホールで、「アルピナ・プレス・ナイト」なるメディアに向けたイベントが開催された。
主催は、アルピナ社の日本総代理店であるニコル・オートモビルズ。
2021年は前年から続くコロナ禍の影響で、少なくない輸入車ブランドが前年よりも登録台数を下げているが、アルピナは2020年の164台から2021年は355台と、対前年比216.5%という驚異的な進捗ぶりを見せた。
これには、「XD3」「XD4」、そして「B8」といったニューモデルが登場した効果が大きかったようだ。
ニコル・グループを率いるミヒャエル・ヴィット社長は、このイベントでニューモデル「B4グランクーペ」を、日本とドイツで同時に発表することをアナウンスする。
そしてその前に、独アルピナ社が「アルピナ」のブランドとロゴマークを、BMWグループに譲渡することについて言及した。
といっても、ヴィット氏もそれ以上のことは何も公表されていないと言う。
だが、ただ1つ言えることは「アルピナは永遠に不滅」であり、そして、ニコル・オートモビルズはこれからもアルピナのファンを大事にしていき、メディアにはこれからも日本のファンにアルピナの素晴らしさを伝えて欲しいと熱く語った。
B3よりも出力アップ 495psへ
当初、B4グランクーペはドイツ本国で発表され、日本の会場では同時に映像を公開するということになっていた。
だが、サプライズで実車のB4グランクーペが日本のメディアの前に初お披露目されたのだった。
その名のとおり、B4グランクーペは4シリーズ・グランクーペをベースとしている。
“EMPOWERED ELEGANCE”、つまり「不撓不屈のエレガンス」をテーマに、アルピナの伝統的な美徳とパワフルでエレガントな車両コンセプトを融合している。見紛うことのない象徴的なデザインは、アルピナならではと言えるだろう。
そのボディサイズは、本国仕様値となるが、全長4792×全幅1850×全高1440mm、ホイールベースは2856mm、車両重量は1965kg。
ベース車の4シリーズ・グランクーペの日本仕様と比べると、車高がわずかに低められているもののサイズはほぼ変わらない。
パワートレインは、B3に搭載されているものと基本的に同じで、「S58型」と呼ばれる3L直列6気筒ツインターボ(アルピナではビターボと呼ぶ)エンジンだ。
最高出力は495ps/5500-7000rpm、最大トルクは74.4kg-m/2500-4500rpmを発生。この数値は、B3よりも最高出力で33ps、最大トルクで3.0kg-mもアップされている。