フェラーリ250GT SWBを現代に RMLショートホイールベースへ試乗 ベースは550 前編

公開 : 2022.04.09 08:25  更新 : 2022.04.14 16:58

流麗なカーボン・ボディと美しい車内

流麗なスタイリングは、ほぼ完成した状態。その存在感には、レプリカのようなクルマに否定的な考えを持つ人でも、思わず惹き込まれてしまうはず。

イタリアのコーチビルダー、スカリエッティ社が手掛けたオリジナルデザインは、カーボンファイバーで再現されている。グラマラスなカーブは、無意識のうちに手で撫でたくなってしまう。

RMLショートホイールベース・プロトタイプ
RMLショートホイールベース・プロトタイプ

4本出しマフラーの上部で寸分の違いなく並んだテールライトなど、ディティールの作り込みも見事。ワイヤーホイールを模した18インチ・アルミホイールのデザインは、賛否が分かれそうだが、仕上げは高い水準にある。

クラシカルなスタイリングと、モダンな大径ホイールに扁平タイヤという組み合わせは、あまり相性が良くないようだ。近年のレストモッド事例を見ても、そう感じる。

全長4500mm、全幅1935mmあるフェラーリ550マラネロをベースとするだけあって、ショートホイールベースは不自然に大きく見える。しかし、クルマ好きなら運転してみたいと思わせるオーラに不足はない。

ドアを開くと、柔らかいレザーとアルカンターラで仕立てられたインテリアが迎えてくれる。マット仕上げのアルミニウム・パーツが美しい。車内空間にはゆとりがあり、頭上空間も充分。カップホルダーも用意されている。

エアコンが付いているから、夏場でも快適。ショートホイールベースは、現代のグランドツアラーとしての能力をしっかり備えている。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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