マツダ、定年を延長 最長65歳まで 22年より段階導入 再雇用制度も見直しへ
公開 : 2022.04.01 13:36
マツダは2022年以降、定年年齢を毎年1歳ずつ引き上げ、段階的に65歳まで延長します。
マツダ、定年を延長 最長65歳まで
マツダは、本日(2022年4月1日)、定年の延長を発表した。
2022年以降、定年年齢を毎年1歳ずつ引き上げ、段階的に65歳まで延長する。また選択定年制の導入し、60歳から定年年齢までの間で退職時期を選択できるものとする。
さらに定年後再雇用の制度見直しもおこなう。従来の「エキスパート・ファミリー(EF)制度」に替えて、「定年後再雇用制度」を導入。65歳定年延長が完了するタイミングで定年後再雇用制度を廃止とするという。
これに伴い、マツダはコメントを公開した。
「現在、自動車業界は100年に一度の大変革期にあり、想定を超えるスピードと規模で起こる環境変化によって、仕事の量・質も変化していく一方、少子高齢化の進行に伴い、要員確保は一層難しくなっています」(マツダ)
マツダが直面する大変革期を乗り越えるため、また日本の社会的課題である一億総活躍社会の実現に向けた分配の取り組みとして、年齢に関わりなく、持てる力を最大限に発揮し、活躍に見合った処遇で貢献に報いることができるよう、定年延長や定年後再雇用制度の見直しを実施するという。
「ベテラン従業員が培ってきた経験・能力・スキルをさまざまな世代に継承していくとともに、地域・社会へと活躍・貢献の場を広げていくことを目指し、自律的なキャリア形成・選択をサポートできる環境を整備していきます」(マツダ)
今回の施策に対し、マツダ人事本部長の竹内都美子(たけうちとみこ)氏は、「人こそ財産であり、マツダはどこまでも『人』を大事にする企業でありたいと思っています。自動車業界を取り巻く激しい環境変化があり、事業や組織のあり方に大きな変容が求められる中、マツダは『人と共に創る』という考え方を大切に、1人1人の強みを結集することで、環境の変化に挑んでまいります」と述べた。
また、マツダは「全世代の従業員が持てる力を最大限に発揮し、やりがいを持って活躍/貢献し続ける制度となるよう運用してまいります」とコメントした。