最大航続距離516km トヨタ初の電動SUV「bZ4X」欧州上陸 オフロード性能も強調
公開 : 2022.04.04 18:45 更新 : 2022.04.15 07:31
トヨタが培った電動技術を投入
パワートレインは、トヨタが20年以上にわたって電動パワートレインを販売してきた実績を活かしたもので、「クラストップレベルの効率と競争力のある航続距離」を実現したと謳われている。
前輪駆動モデルは1基のモーターで最高出力204ps、最大トルク27kg-mを発揮し、0-100km/h加速を8.4秒で達成する。一方、スバルの四輪駆動技術を投入したツインモーターのモデルは、最高出力244ps、最大トルク34kg-mに向上し、0-100km/h加速は7.7秒に短縮される。
71.4kWhのバッテリーを搭載し、最大516kmの航続距離を実現。「効率的かつ効果的」なヒーターシステムにより、氷点下の気温でも航続距離の低下はわずかに抑えられるという。また、車載のソーラー充電システムによって航続距離を補っている点も特徴だ。
bZ4Xは、レクサスが先に発表したLF-Zコンセプトと同様に、ステアリングホイールとフロントアクスルの間の機械的なリンクを排除した革新的なステアバイワイヤシステムを採用している。これにより、荒れた路面の影響を最小限に抑えながら、コントロール性を向上させることができるとしている。
また、通常のステアリングホイールに加え、操縦桿スタイルの異形ステアリングホイールを中国市場から順次導入。ドライバーの手の動きを減らし、「運転をより簡単に、より楽しく」するものだと豊島氏は語る。
Beyond Zero戦略のもう1つの柱は、サプライチェーンから廃棄までのライフサイクル全体を通して、すべての車両のカーボンニュートラルを達成することだ。これまでにトヨタは1700万台以上の電動モデルを販売しており、これは1億4000万トンのCO2削減に相当するという。2010年から2019年の間だけでも、トヨタは車両のCO2排出量を22%削減している。