M3用6気筒エンジンの駿馬 BMW Z3 M アナログなFRの魅力 英国版中古車ガイド
公開 : 2022.04.20 08:25
知っておくべきこと
BMW Z3 Mには、同年代の他モデルから部品が流用されている。エンジン以外にも、例えばブレーキをE36型M3と共有している。
一方で、通常のZ3よりワイドなボディに合わせて、ホイールはZ3 Mの専用品。4本出しマフラーやZ3 M限定のボディカラーなどが、違いを主張するポイントだ。
専門家の意見を聞いてみる
ダン・ノリス氏:ミュンヘン・レジェンド社代表
「わたしはZ3 Mの見た目が気に入っています。当時から、クラシックな雰囲気を漂わせていました。時代を超越したデザインだといえ、クルマに乗るだけで1つのイベントになります」
「Z3 Mは当初量産の予定はなく、今後もこんなクルマが作られることはないでしょう。エキサイティングで、癖になってしまう魅力があります。現在の中古車価格も、妥当な範囲だと思いますよ」
「メカニズムまわりの信頼性は、かなり高いといえます。不具合もある程度は予想可能です。内装の製造品質などは、現在のBMWに劣ることは否定できませんが」
英国ではいくら払うべき?
1万8000ポンド(約288万円)〜2万4999ポンド(約399万円)
英国では、初期のZ3 Mロードスターが見つかる。状態がそこまで悪くないものも含まれている。走行距離は、価格が安いほど伸びていることが通例。
2万5000ポンド(約400万円)〜2万9999ポンド(約479万円)
状態の良いZ3 Mロードスターが英国では出てくる。クーペもチラホラ。
3万ポンド(約480万円)〜4万9999ポンド(約799万円)
この価格帯に入ると、Z3 Mクーペが中心になる。前期モデルの方が全体的に価格は手頃。価格が高くなるほど、新車時に近い見た目のクルマが狙えるようになる。
5万ポンド(約800万円)以上
S54エンジンを搭載したZ3 Mクーペの、極上コンディションを英国では探せる。走行距離は短く、ノーマル状態を保っている例が多いはず。
英国で掘り出し物を発見
BMW Z3 Mクーペ(英国仕様) 登録:1999年 走行距離:8万300km 価格:4万3995ポンド(約704万円)
Z3 Mらしいブルーに塗られたクーペ。状態は良好でBMWのディーラーが取り扱っている。これまで専門ガレージによって整備され続けており、走行距離も年式を考えれば短い。直近の16年間は、1人のオーナーが大切に乗っていたという。