クーペ風ボディに変更 アウディQ4 eトロン(5) 荷室が広いスポーツバック 長期テスト

公開 : 2022.04.16 09:45  更新 : 2022.04.27 12:16

ワンペダルは渋滞時のストレスも少ない

動的な能力での違いは感じられない。直感的な操縦性に、滑らかな乗り心地と、非常に洗練されたEVシステムが融合している。思い通りに運転でき、不満ないほど活発だ。

この特徴は、ボディスタイルを問わずQ4 eトロンの強み。どちらも日常的な利用にスムーズに馴染め、従来のモデル以上に長距離移動を心地良くしてくれる。

最近は英国でもCOVID-19の規制が緩くなり、朝の道路は以前のように渋滞が増えてきた。そんな状況でも、Q4 eトロン・スポーツバックならストレスを感じる量が少なく済むように思う。

落ち着いた気持ちで運転できる。回生ブレーキが強くなるBモードを選ぶと、アクセルペダルの操作だけで発進から停止までまかなえるのもプラスだ。

渋滞時のクルマとの相性は、現代のモデルとして大切な要素といえる。魅力を損なわないQ4 eトロン・スポーツバックは、完成度の高さを証明しているようだ。

テストデータ

気に入っているトコロ

マトリックスLEDヘッドライト:英国価格1075ポンド(約17万円)と高価なオプションだが、かつて経験したことがないほど広範囲に、見やすく道路を照らしてくれる。

気に入らないトコロ

プライバシーポリシー:クルマのシステムをオンにする度に、プライバシーポリシーに関するメッセージがタッチモニターへ表示される。必要なのだろうか。

テスト車について

モデル名:アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)
新車価格:4万5775ポンド(約732万円)
テスト車の価格:5万4565ポンド(約873万円)

テストの記録

航続距離:408km
故障:スピードメーターの不具合
出費:なし

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

長期テスト アウディQ4 eトロンの前後関係

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