新型スマート#1 生まれ変わったブランド第一弾、欧州発表 高級志向のEVクロスオーバー

公開 : 2022.04.08 18:05

独自設計の車載システム 優れたコネクテッド機能

重要なのは、このインフォテイメント・システムがメルセデスのMBUXシステムとは無関係であり、ジーリーのクルマからもそのまま流用されたものではないことだ。スマートのコネクテッドカー担当者のYifeng Tanは、AUTOCARに次のように語っている。

「中国は、経験という点でコネクティビティに非常に優れており、この合弁会社(スマート)を持つことで、その優位性を活用することができます。わたし達のインテリジェンス、テレマティクス、コネクティビティはMBUXをベースにしたものではなく、ジーリー側のアドバンテージを活用したものです」

新型スマート#1
新型スマート#1    スマート

欧州における特定のニーズや嗜好に合わせて設計されているとのことだ。専用アプリを使えば、さまざまなコネクテッド機能やライブデータにアクセスできるほか、無線通信によりECUの75%をリモートで更新することが可能だ。

#1は2022年末に欧州で発売される予定。

スマートの英国マネージング・ディレクターはAUTOCARに対し、#1の価格設定はまだ行っていないものの、より高級志向の強いメルセデス・ベンツEQAとの間には十分な「余裕」が必要であると述べている。

英国では、メルセデス・ベンツのディーラーの一部店舗にスマート専用スペースを設け、専属の販売員を配置する予定だという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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