気にするのは航続距離だけ? 燃費ならぬ「電費」 カタログに載らないEVのコスパ

公開 : 2022.04.13 05:45  更新 : 2022.04.13 19:03

「電費」を比べてみた

日産リーフ

40kWhモデル:約8.1km/kWh
62kWhモデル:約7.4km/kWh

日本が世界に誇る量産電気自動車の日産リーフ。

日産リーフ
日産リーフ

62kWhの大容量バッテリーを搭載した「e+」もラインナップするが、電費だけで見てみると標準モデルの方がよくなっている。

これは大容量バッテリー搭載による重量増と高出力モーターを搭載したことが影響していると見られ、やはり内燃機関車と同じく車重や出力は電費に影響することを証明する形となった。

ポルシェタイカン4S

約5.3km/kWh

ポルシェの電動マシンであるタイカン。

スタンダードな4Sでも四輪をモーターで駆動させ、0-100km/h加速は4.0秒、最大出力は530ps(オーバーブースト時)と圧倒的なパフォーマンスを持つだけに電費も覚悟がいると思いきや、意外にも良好な数値となっていた。

テスラの「電費」は?

三菱ミニキャブ・ミーブ

約9.4km/kWh

国産軽商用バンとしては唯一の電気自動車となるミニキャブ・ミーブ。

テスラ・モデル3
テスラ・モデル3

昨今の企業のカーボンニュートラルへの取り組みの加速もあって、今年秋にも販売が再開されるというが、さすがコンパクトなボディを持つ軽自動車ということで、約9.4km/kWhという高い電費性能を叩き出している。

テスラ・モデル3ロングレンジ

約9.8km/kWh

電気自動車といえばテスラ、というイメージがあるように、多くのファンを獲得したテスラモーターズ。

その新たなエントリーモデルとして存在するモデル3のロングレンジではWLTCモードで689kmという航続距離を誇るが、電費性能も約9.8km/kWhと高く、ハイパフォーマンスかつ電費性能にも優れたモデルということになる。

このように一口に電気自動車といっても、電費性能には大きな違いがあることがお分かりいただけたかと思う。

ただ、電気自動車は内燃機関車以上に走らせ方や周囲の環境によって電費が大きく上下するため、どんな車両に乗ったとしても、エコな運転を心掛けることが大切なのはいうまでもないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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