【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(3) 「オフ会」開催

公開 : 2022.04.18 10:15

AUTOCAR JAPANの笹本健次編集長は、ポルシェ・タイカンを購入。直後にオフ会が開かれました!

常磐ホテルでオフ会が開かれる!

前回のレポートを書いてすぐの4月10日に、恐らくポルシェタイカンで初めての、7台もが集合したオフ会が開催された。

昨年の9月に、AUTOCAR JAPANと並行して山梨県甲府市で私が運営している常磐ホテルに来館された折、お話をさせて頂いた浜松のKさんから「タイカンのオーナーが何人か集まって昼食をとりたいが、会場を常磐ホテルにできませんか?」という問い合わせを頂いた事が切っ掛けだった。私としては願ってもないお話で、タイカン・オーナーの方々のお話を聞けるとてもよい機会だと思った。

山梨県甲府市「常磐ホテル」に集まった7台のポルシェ・タイカン。
山梨県甲府市「常磐ホテル」に集まった7台のポルシェ・タイカン。    戎大介

当日はよく晴れた日曜日で、私のクルマを含め何と7台のタイカンが勢ぞろいした。恐らく、これは国内では初めての出来事であろう。しかも遠くは福井県からも来て頂いたのである。

常磐ホテルのエントランスにズラリと並んだタイカンは、迫力満点で見事なものであった。

7台の内訳は、タイカン「ターボS」が2台、「タイカン4S」が4台、そして私の後輪駆動「タイカン」が1台という車種構成であった。

ボディカラーは1台も同じ色は無く、ホワイト系が2台、グレーの濃淡が3台、そして濃い茶色のマホガニー・メタリックと、濃いブルーのゲンチアン・ブルー・メタリックがそれぞれ1台であり、あまり彩度の強い色味のクルマはいなかった。

タイカンは派手な色彩よりもクールなカラーが似合うデザインだと思うので、皆さん、それぞれに良いチョイスをしているように思われた。

全員集合 まずはEVお決まりの儀

EVのお決まりで、全員が、到着するとすぐに充電器の存在を確かめようとする。実は当館でも、4基(通常の3kWが2基、ポルシェの8kWが2基)の全てを同時に稼働させるのは初めてで、やや心配であったが、案の定、8kWを2基同時に使用すると、しばらくして、ブレーカーが落ちることが判った。

とりあえず、1基を50%にして凌いだが、後で調査すると、当館は三相交流なので、位相をずらして、総アンペアを計算していたが、計算通りにいかなかったためと判った。

バッテリーのパフォーマンス・バッテリー・プラスを装着しているのは5台で、2台がノーマルであったが、無しでも満充電で350-400km走行可能というから、日常の走り方で随分と開きが出るようであった。
バッテリーのパフォーマンス・バッテリー・プラスを装着しているのは5台で、2台がノーマルであったが、無しでも満充電で350-400km走行可能というから、日常の走り方で随分と開きが出るようであった。    戎大介

システムそのものは問題ないので、ブレーカーを交換し、位相をしっかりさせる対策を行った。これで、4基が全て同時に稼働してもOKとなったのである。

浜松のKさん以外は、ポルシェの所有歴はあるがEVの所有は初めてであり、5人が日常も使用するメインカーの位置付けであった。

Kさんは日常の足としてはBMW i3を使用していて、所有するクルマ全てがEVという事になる。

私を除く全員が2021年モデルであり、皆さんそれなりに初期トラブルに悩まされたようだが、それは後述する。

走行距離は、一番距離を伸ばしている人で2万2000kmあまり、それに続くのが、1万5000kmと1万2000kmで、かなり走っている人が多く、「ポルシェは走ってこそナンボ」を実践しているようであった。

充電については、東京都にお住いの1人を除いて自宅に充電器を備えており、偶に、ポルシェ・ディ―ラーでも充電をするそうだ。

都内のマンションでは、まだ、充電環境が整っておらず、近くの充電器を使用するしかないのは仕方ない。

バッテリーのパフォーマンス・バッテリー・プラスを装着しているのは5台で、2台がノーマルであったが、無しでも満充電で350-400km走行可能というから、日常の走り方で随分と開きが出るようであった。

平均すると350-390kmの間に収まっていると思う。

ポルシェジャパンが行ったテストによると、ノーマルのバッテリーでも、エアコンなどを使用せず、エコランに徹して走ると最大430kmまでは走行できた、というデータがあるという。

私の場合も、新車時は330km程度であったが、1700km余りを走った現在では、370kmまで伸びている。

全員が、遠出の時には急速充電を計画的に利用しており、不便は感じていないようであった。

実際、福井から来たMさんは、数値上、途中充電なしで常磐ホテルまで到着するはずであったが、帰路の事と、万が一を考え、サービスエリアで2回急速充電を行ってきたそうである。勿論、当館でも最優先で充電をして頂いた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。

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