【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(3) 「オフ会」開催

公開 : 2022.04.18 10:15

タイカンの購入に至った動機は?

タイカンの購入に至った動機は、最も興味のあるところであったが、浜松のK氏などは、生粋のポルシェフリークであり、EVコンセプトのミッションEが発表になった時からそのデザインと性能に注目していて、タイカンの発表と同時に注文を入れたそうだ。

全員がタイカンの先進的なデザインを気に入っており、「結果的に2021年モデルでトラブルに遭遇し人柱!? となってしまったが、好きなクルマであることは変わらない」という言葉に代表されるように、皆さんがEVになってもポルシェが特別な存在であり続けることをよく理解されていると思う。

最後に参加者全員で記念撮影した。
最後に参加者全員で記念撮影した。    戎大介

私のクルマは2022年モデルなので、多くの初期トラブルはほぼ全て改善されており、まだトラブルに遭遇してはいないが、2021年モデルでは、エアコンが効かなかったり、ナビが立ち上がらなかったり、などの電気、電子系のトラブルが多発したようである。

まっさらの新車の場合、このようなバグによるトラブルはよくあることだが、ほぼトラブルフリーのポルシェで発生するとやはりショックであると思う。

しかし、集まったポルシェ好きのオーナーの皆さんはそんなことにはメゲずにポルシェ愛を貫いているのは、素晴らしいことだと思った。

オーナーの皆さんは、当館で昼食の後、山梨県北部の、北斗市周辺の気持ちの良いワインディングを走り、遅咲きの桜を鑑賞しながら、それぞれの地に帰宅した。

私がタイカンを購入してから僅か1か月で、このようなミーティングに出会うとは予想もしていなかったが、これなら、ポルシェ社公認のタイカン・オーナーズ・クラブの設立だって不可能ではない、などと感じた。

やはり、動力源が、EVになろうが何になろうが、結局はメーカーの培ってきたブランド力が一番大切なんだと改めて感じた1日であった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。

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