レクサス新型車「RZ」、ついに初公開 BEV専用モデルの内装/サイズ/航続距離を解説
公開 : 2022.04.20 19:00 更新 : 2022.04.22 00:29
パワートレイン/充電について
パワースペックについては、容量71.4kWhの駆動用バッテリーを搭載し、モーターは前・後に搭載。最高出力は、フロントが150kW(204ps)、リアが80kW(109ps)。
約450kmの航続可能距離(開発目標値)とレクサスならではの走りの味を両立するため、専用プラットフォームの良さを最大限に引き出すシステムを開発。
BEV専用の大容量電池や、シリコンカーバイドのパワー半導体素子をインバーターに採用し、航続可能距離の伸長に貢献している。
また、充電機能の高出力化対応により、各国のニーズに応じた充電を可能にした。
電池昇温システムも搭載し、冬季や寒冷地でも短時間でのチャージを可能に。制御技術の向上により、10年後でも90%以上という電池容量維持率を確保し、長く安心して使うことができる。
走りの面では、新開発した四輪駆動力システム「DIRECT 4」と、新開発した高出力モーター「eAxle」により、路面・走行状態を問わず接地加重に応じて四輪の駆動力を常に緻密に制御。
DIRECT 4は、車輪速、加速度、舵角などのセンサー情報を用いて、駆動力配分を前輪:後輪=100:0〜0:100の間でコントロールする。
ステアリングの切り始めはフロント寄りの75:25〜50:50に、コーナー脱出時はリア寄りの50:50〜20:80とすることで、スッとクルマが曲がる旋回を実現。
そして、モーター/トランスアクスル/インバーターを完全一体化したeAxleは、航続距離や広い室内空間、優れたデザイン性に貢献している。
異形ステアリングも どんな内装?
インテリアは、低く配置したインパネを組み込み、運転席・助手席へと抜ける空間を設けたコンソール、シンプルなドアトリムが開放的。クリーンな印象を与える。
センターディスプレイは大型のタッチディスプレイとし、多くの機能を画面のソフトスイッチに集約。スイッチのサイズや形、レイアウト、表示情報など、細部までこだわり、直感的に操作できる配置・形状を追求した。
ステアリングは従来の円形に加え、飛行機の操縦桿風の新ステアリングとステアバイワイヤもレクサスで初採用。操舵角を約±150°に設定し、交差点、Uターン、車庫入れ、ワインディングなどでステアリングを持ち替える必要がなく、ドライバーの負荷を大きく低減する。
シフトノブはレクサス初のダイヤル式をセンターコンソールに配置。ワンアクションでのスマートなシフト操作に貢献している。
後席空間は、2850mmというホイールベース(RX比60mmプラス)により、前・後席のヒップポイント間に1000mmの間隔を確保。また、後方にピークを持たせたキャビンシルエットにより、圧迫感のない後席ヘッドクリアランスが乗員に開放感を提供する。