BMWの次世代EV 新型i7 xドライブ60発表 航続590km以上の大型高級セダン、先行販売開始
公開 : 2022.04.21 18:05
BMWの旗艦EVセダン、新型i7が公開されました。日本では初期限定モデルの先行販売が始まっています。
6台目の本格EVセダン
2022年発売の新型BMW 7シリーズから、同社にとって6番目のEVとなる、高級セダン「i7」が生まれた。
新型i7は、メルセデス・ベンツEQSやポルシェ・タイカンに対するBMWの旗艦EVセダンだ。第8世代となる新型7シリーズのラインナップの一部として、内燃エンジン搭載モデルとともに販売される。
「i7 xドライブ60」は、2基の電気モーターにより合計出力543psを発生し、WLTPサイクルでの航続距離は590~624kmとされる。
初期生産限定モデルの「i7 xドライブ60エクセレンス・ザ・ファースト・エディション」の価格は1900万円から。50台限定で、4月21日から先行販売を開始。2022年第四四半期以降の納車を予定している。
なお、欧州では最高出力605psの上位モデル「i7 M70 xドライブ」も投入される予定。
航続距離は590km以上
i7 xドライブ60は、SUVのiX xドライブ60と同様のドライブトレインを採用し、フロントに255ps、リアに310psの計2基の電気モーターを搭載。合計543ps、最大トルク75kg-mを発生するようチューンされている。BMWによると、0-100km/h加速4.7秒、最高速度は240km/hに達するという。
また、第5世代と呼ばれるこの電動パワートレインには、「レアアース」材料を一切使用しないモーターと、「グリーンエネルギー」により製造されたバッテリーセルが採用されているとのこと。
フロアパン内に搭載された101.7kWhのリチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより、消費電力は18.4~19.6kWh/100km、WLTPサイクルでの公式航続距離は590~624kmとなる。
BMWはまた、航続距離の「ベストケース」と「ワーストケース」の差を可能な限り縮めるために、多大な努力を払ったと述べている。その結果、両シナリオの航続距離の差はわずか75km、つまりわずか12%の変動に過ぎないという。
充電はACシステムで最大11kW、DCシステムで最大195kWに対応。後者では10分間で170km分の航続距離を充電できるとされている。
i7の充電ハードウェアは、従来のi4およびiXよりも改善されており、バッテリーの温度を「より正確に制御」できるほか、ルート上の充電器に関する詳細な情報を、より迅速に車載ナビで提供するという。BMWは、バッテリーの残量が走行距離に対して不足している場合、「ナビに目的地を入力すると同時に、充電に最適なルートを算出する」としている。