ソーセージに洗濯機、ミサイルも? 自動車メーカーが作ったクルマ以外のモノ 32選
公開 : 2022.04.24 06:05
プジョー:塩、胡椒、コーヒーグラインダー
プジョーは1840年にコーヒーグラインダーを発売し、1874年にはペッパーグラインダー事業にも進出した。最初のペッパーグラインダーは「モデルZ」と呼ばれ、磁器製であった。現在では木製が一般的だが、その基本設計は現在でも引き継がれている。
「PSPプジョー」と名付けられたこのグラインダー事業は、自動車製造部門とは経営的に関係がなく、自動車とグラインダーが同じスタジオで設計されたり、同じ屋根の下で製造されたりすることはない。ただし、プジョーの親会社ステランティスの株式を7%所有するプジョー家(創業一族)は、PSPの株式も90%保有している。
トニーノ・ランボルギーニ:コーヒー
フェルッチオ・ランボルギーニは、1974年に自身の名を冠した自動車事業を売却し、引退後は狩猟とワイン造りに専念していた。事業は最終的にフォルクスワーゲン・グループに入り、創業者の子供たちは誰もこの会社で働いていない。しかし、フェルッチオの息子は、その名前とロゴを、イタリアンデザインを謳った高級品に提供し続けている。
サングラス、時計、ネクタイ、財布などには、トニーノ・ランボルギーニの名が使われている。このブランドは、2種類のコーヒー(写真)、チョコレート、ウォッカ、エナジードリンクも製造している。
テスラ:家庭用バッテリー
テスラのモデルSやモデルXなどのEVを走らせるためのバッテリー技術を活かし、停電時に家庭に電力を供給する。「パワーウォール」と名付けられたこのデバイスは、メンテナンス不要のリチウムイオンバッテリーで、街の電力網やソーラーパネルから電気を得ている。
テスラは、パワーウォールをフル充電すれば、平均的な大きさの家なら1週間程度は電気を賄えるとしている。ちなみにテスラでは、ソーラーパネルも製造・販売している。
プジョー:電動工具
プジョーは、自動車産業が生まれるよりもずっと前の1810年にハンドツールを作リ始めた。現在もドリル、ドリルビット、のこぎり、研磨機、バイスグリップなどの工具を販売し続けている。プジョー家は2012年に工具製造事業の権利をフランスのMPOという会社に売却した。
トヨタ:住宅
トヨタが住宅市場に参入したのは1975年のこと。自動車で培ったノウハウを活かし、地元の愛知県を中心に、注文住宅や分譲住宅、分譲マンションを展開。保証期間は60年と、トヨタらしさが垣間見える。