経験の長さが光るハイブリッド トヨタRAV4 アドベンチャーへ試乗 2022年版の小変更
公開 : 2022.05.04 08:25
経験の長いトヨタならではのハイブリッド
そのかわり、ハイブリッドの仕立ては経験の長いトヨタならでは。四輪駆動の場合は、2.5Lの4気筒エンジンとペアになった119psの駆動用モーターのほかに、リア側に54psを発揮する駆動用モーターの2基が載っている。
トルクは充分たくましく、殆どの条件で余裕のある走りを味わわせてくれる。燃費も15.0km/Lくらいは簡単に出せる。アクセルペダルを深く踏むと、CVTらしくダイレクト感が乏しいけれど。
アドベンチャー・グレードを選ぶと、赤いステッチの入った合皮のシートが追加される。それ以外のインテリアは、基本的に下位グレードと共通のようだ。
車内空間は広々としていて、大きく扱いやすい、実際に押せるハードボタンが沢山残っている。細部まで組み立て品質は高いものの、素材の質感は、4万ポンド(約668万円)を超えるモデルとしてはもの足りない。
2018年当時、RAV4はこのクラスでハイブリッドを積んだ英国で買える唯一のSUVだった。しかし2022年にはヒョンデ・ツーソンなど、より安価で人気のライバルがいる。日産キャシュカイ(デュアリス)も、e-パワーと呼ばれるハイブリッド版が追加される。
トヨタRAV4を選ぶなら、下位グレードの方が価格価値では優れる。それでも、少々お高めに感じられることは否定できない。もっと内容の濃いフェイスリフトを受けても、良かったのではないだろうか。
トヨタRAV4 アドベンチャー 2.5ハイブリッド AWD-i(英国仕様)のスペック
英国価格:4万2750ポンド(約714万円)
全長:4600mm
全幅:1855mm
全高:1685mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:8.1秒
燃費:17.0km/L
CO2排出量:133-136g/km
車両重量:1650kg
パワートレイン:直列4気筒2487cc自然吸気+ツイン電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:222ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:CVT