新型メルセデスAMG C 43 4マティック 欧州発表 2.0L直4ハイブリッドで408馬力
公開 : 2022.04.27 18:25
メルセデスAMGは、新型C 43のセダンとワゴンを公開。専用エンジンと後輪操舵を備えた高性能モデルです。
小排気量化するも先代よりパワーアップ
メルセデスAMGは、新型C 43 4マティックを発表した。新たに開発された最高出力408psのマイルドハイブリッド2.0L 4気筒ターボガソリンエンジンを搭載している。
新型C 43は、昨年発売された6代目Cクラスをもとに、新エンジン導入のために総合的に再設計されたモデルである。排気量1991ccの縦置きエンジン「M139」は、従来のC 43が搭載していた3.0L V6ターボエンジンに代わるものだ。
電動ターボチャージャーと全負荷時に瞬間的に圧を高めるベルト駆動のスターター/ジェネレーターを採用し、リッターあたり204psを発生。最高出力は先代より約40ps高めて408psとした。一方、トルクは2kg-m減少し、51kg-mとなった。
このパワートレインは、メルセデス・ベンツの全ラインナップに採用されている標準的な「M270」エンジンをベースにしている。ドイツ・シュトゥットガルトに近いAMGのアファルターバッハ本社で、一部が手作業で組み立てられている。
AMG独自のドライブトレイン搭載
トランスミッションは、レーススタート機能を備えた9速スピードシフトMCT(AT)。メルセデスの四輪駆動システム、4マティック(前後トルク配分31~69%)のAMG専用バージョンが組み合わされている。
0-100km/h加速のタイムは、C 43のセダン(車重1765kg)で4.6秒、ワゴン(1810kg)で4.7秒とされている。最高速度は250km/hに制限されるが、オプションのドライバーズパッケージによって265km/hまで引き上げることができるという。
燃費はWLTP複合サイクルで11~11.5km/lとされている。
特徴的なAMGサウンドを実現するために、改良型エグゾーストを採用。また、オプションのAMGリアル・パフォーマンス・サウンド・パッケージを指定すると、シンセサイザーにより車内スピーカーからエグゾーストノートを強調することができる。
足回りもAMG専用チューン
Cクラスのシャシーも、C 43向けに大幅に改良された。
専用のステアリングナックルとロードベアリングジョイントを備えた改良型フロントアクスルを搭載。AMGライド・コントロール・サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクの組み合わせで、アダプティブダンパーが標準装備されている。
また、Cクラスの全輪操舵システムをAMGがチューニングしたものが標準で装備されている。これは、走行モードや車速に応じて、後輪を最大2.5度まで操舵できるものだ。
ブレーキにも変更が加えられている。フロントには4ピストンキャリパー付きの370mmスチールディスク、リアにはシングルピストンにフローティングキャリパー付きの320mmスチールディスクが採用されている。