フォード・フォーカスSTフェイスリフト
公開 : 2014.06.27 22:50 更新 : 2017.06.01 02:12
フェイスリフトされたフォード・フォーカスSTがグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場で発表された。
この新しいフォーカスSTは、レスポンスに溢れ、バランスがとれて、洗練されたドライビングをブルー・オーバルは約束している。また、はじめてディーゼル・エンジンがオプションとして設定されたことも注目に値する。
そのディーゼル・エンジンは、2.0ℓのTDCiで、185ps/3500rpmのパワーと40.8kg-m/2000-2750rpmのトルクを発揮する。0-100km/h加速は8.1秒、最高速度は217km/hというパフォーマンスを発揮する。燃費は22.7km/ℓ、CO2排出量は114g/kmだ。
一方、標準的な2.0ℓのエコブースト・ガソリン・ユニットは、250ps/5500rpmのパワーと36.8kg-m/2000-4500rpmのトルクを持ち、6.5秒という0-100km/h加速タイムと、248km/hの最高速度を持つ。燃費は14.7km/ℓでCO2排出量は158g/kmだ。
両方のエンジン共にギアボックスは6速マニュアルで、短いストリークを持つ。また、そのギア・レシオはST専用で、ガソリン、ディーゼルそれぞれにセットされている。
ボディは5ドア・ハッチバックとエステートの両方が用意され、そのボディ・スタイルには今年初めにフェイス・リフトされた通常モデルのフォーカスに施された変更を受け継ぐ。
しかし、そのメカニカル・チューニングはフォード・チームRSパフォーマンス・ディビジョンの手が大きく入れられている。
スポーツ・サスペンションは、フロント・スプリングと、フロントとリアのショック・アブソーバが新しくされるとともにチューニングが見直されている。アンチロールバーとリア・スプリングは旧いフォーカスSTから引き継がれたものだ。フォードは、よりシャープでダイナミックなパフォーマンスがもたらされるとコメントしている。
電子制御のパワー・ステアリング(EPAS)も修正されている。フォードの主張によれば、バリアブル・レシオによるよりクイックなレスポンスと、ターン・インの向上、そして全体的なバランスの良さが向上しているという。
また、最適な精度を保持し、ディレクションとスピードの変化に素早く対抗する3ステージの電子制御スタビリティ・プログラム(ESP)も見直されている。
更に、トルクを最適化し、最高のトラクションを得るための電子制御トルク・ベクタリング・システムも装備された。
フォードは今回、このフォーカスSTのためにミシュランとパートナーシップを組んで専用の19インチ・タイヤも開発している。
フォーカスSTのエクステリア面での特徴は、低くワイドなスタンス、彫りの深いボンネット、プロポーションが見直されたアッパー・グリル、スリムになったヘッドランプとフォグランプなどだ。ボディ・キットにはボディ色と同色のサイド・スカートや、エグゾーストの両サイドにつけられたリア・ディフューザーも含む。また、リア・スポイラーも最適なエアロダイナミクスのためにチューニングされた。また、特徴的な六角形のツインテール・パイプはセンター出しとなる。
インテリアは、3つのゲージが追加されているのが最も特徴的。それはターボチャージャー・プレッシャー・ゲージと、油温、油圧計の3つだ。また、柔らかい本革で囲まれたフラット・ステアリング、レカロとの共同で開発されたスポーツ・シート、サテン・クロムのトップを持つギア・レバー、スポーツ・ペダル、サテン・クロム・ドア・・ハンドルなどが装備される。
現行モデルと同様に、トリムはST1、ST2、ST3の3つが用意される。ベーシックなST1は、グレー/チャコール/ブラックというファブリック・シートを、ST2は部分的に本革が使用されたシートを、そしてST3はチャコール・ブラックの本革シートが装備される。
インフォテーメント・システムとしてはフォード・シンク2コネクティビティ・システムが装備される。これは8インチのタッチ・スクリーンを持つもので、オーディオ、ナビゲーション、エアコンが調整可能なほか、携帯電話にもアクセスが可能だ。
この他、オートライトがフォーカスとしては初めて装備されたほか、クロス・トラフィック・アラートも設定される。また、衝突防止ブレーキやレーン・キープ・アシストも装備される。
フォーカスSTは、2002年に最初のモデルが登場して以来、世界40ヶ国で140,000台以上を販売したベストセラー・モデルでもある。ヨーロッパではこの秋から注文を受付け、実際のデリバリーは来年早々となる予定だ。価格は、実際の販売日近くに発表される予定だ。