1台だけの新型フェラーリ「SP48ウニカ」 デザインの秘密とは?
公開 : 2022.05.06 17:45
リアを延長 エアロダイナミクスの変化
車両の造形も大きく変わり、インタークーラー用インテークをサイド・ウインドウのすぐ後方に配置したことで、ボディ側面のインテークを縮小。
また、リアのオーバーハングが延長され、ルーフによるリフトが低減し、リアのダウンフォースを高めることができた。
内装では、特別開発のレーザー・パンチング加工を施された黒いアルカンターラが目を引く。
シートをはじめとするインテリア・トリムのほとんどに使われており、その下には外装色にマッチした、虹色に輝くオレンジのファブリックがのぞく。
ここには、ルーフのグラフィック、グリルに見られる六角形のモチーフが取り入れられており、クルマの外部と内部に関連性を与えた。
コクピットに入ると、同じ六角形のモチーフが、光沢のあるシルカバーにレーザー・エンボス加工であしらわれているのも気の利いたアクセントになっている。
長年の顧客のためにデザインされ、完成までの全段階でクライアントが深く関わったワンオフの最新作。既存モデルを効果的に変貌させたデザインは、フェラーリのエクスクルーシブ性を隅々まで表現した特別な1台としてファンの記憶に刻まれることだろう。