新型EVスポーツカー「ローニン」 米フィスカー 電動4ドア・コンバーチブル、2023年発表予定

公開 : 2022.05.09 06:25

フィスカーは、3番目のEVとして4人乗りの電動オープンカーを開発中です。その名は「ローニン」とのこと。

世界初? 4ドアの電動オープンカー

米国の自動車メーカー、フィスカーが新型電動スポーツカー「プロジェクト・ローニン」を開発中だ。現在販売されているどのEVよりも長い航続距離を実現する、4ドア・コンバーチブルになる予定だ。

創業者兼CEOのヘンリック・フィスカーは、英国の新施設「マジック・ワークス」で開発中のローニンについて、オープンルーフの「4ドアEV高級セダン」になるとAUTOCARに明かした。これは「大きな挑戦」だと彼は説明する。

新型フィスカー・ローニンのティーザー画像
新型フィスカー・ローニンのティーザー画像    フィスカー

「Bピラーレスを強度的に補うために、側面衝突に耐えられるような、ユニークで革新的で強力な下部ロッカー構造が必要なのです」

現在、EVで4ドアのオープンスポーツカーは販売されていないが、ドイツのヴィーズマン社は先日、新型2ドア・オープンカーの「サンダーボール」を公開した。このモデルは最高出力680psを発揮し、0-100km/hタイムは2.9秒とされている。

フィスカーが新たに公開した予告画像では、ローニンの幌を下ろした姿が確認できる。

フィスカーはAUTOCARに対し、3基の電気モーターで0-97km/h加速2秒未満、航続距離はどの市販車よりも優れる1060km(WLTPサイクル)を目標にしていると語った。新型ローニンは2023年8月に公開され、2024年後半に生産が開始される予定だ。

英国産スポーツカーのような運転体験

ローニンは、SUVのオーシャン、都市型EVのピアに続く同社3番目のモデルとなる。2025年には4番目のモデルが登場予定だが、そのデザインやタイプはまだ決定していない。

フィスカーによると、ローニンは先進的な軽量素材を使用し、航続距離、性能、運転体験に焦点を当てているという。また、「英国流のスポーツカー」のスピリットを持ち、「未来の高級スポーツカーを再定義する」とのこと。

新型フィスカー・ローニンのティーザー画像
新型フィスカー・ローニンのティーザー画像    フィスカー

可動式エアロと、バッテリーを車体構造と一体化させた革新的な設計を採用する予定。ユニークなドアや、「先進的なデザイン」のヴィーガン・インテリアが特徴になるという。

ヘンリック・フィスカーは次のように語っている。

「量産型EVとして世界最長の航続距離と、極めて高い性能の両立を目指します。プロジェクト・ローニンは、当社の社内エンジニアリング、パワートレイン、ソフトウェアの能力を示すショーケースとなるでしょう」

フィスカーは、2027年までに100万台のEVを販売する計画で、2030年以降はさらにビジネスを拡大し、年間100万台規模を目標としている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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