大人のためのタイプR ホンダ・アコード・ユーロR(6代目) 英国版中古車ガイド
公開 : 2022.05.18 08:25
新車時代のAUTOCARの評価は
熱々の自然吸気2.2Lエンジンは、2000rpm程度の回転数から力強い加速力を生み出す。そこから徐々に高まり、VTECらしく5500rpmから爆発的なパワーが放出される。ステアリングやブレーキ、姿勢制御も、通常のアコードとは別次元。
タイヤがワダチに沿おうとするワンダリングもなく、トルクステアも殆ど存在しない。さらに最大の成果は、ここまでシャープな操縦性を実現しつつ、乗り心地が犠牲になっていない点だろう。(1998年9月22日)
知っておくべきこと
アルミホイールはガリ傷から腐食が始まる。4本ともに美しい状態へ修復するには、英国では最低でも600ポンド(約10万円)は必要になる。価値を維持したい場合は、オリジナルのホイールは別に保管しておいた方が得策といえる。
タイミングベルトとバランサーシャフト・ベルトは、11万kmか8年毎での交換が指定されている。同時にウオーターポンプの交換も済ませたい。
ステアリングホイールの操舵感は、常に重みが一貫していて、アシスト量も一定。印象が異なる場合は、パワーステアリングのパイプ類の腐食が疑われる。
英国ではいくら払うべき?
2000ポンド(約33万円)〜4999ポンド(約82万円)
以前はこの価格帯で発見できたが、現在は難しい。見つかっても、状態の悪い例が殆ど。どうしてもという場合は、専門的な知識のある人と一緒に現車を確認したい。
5000ポンド(約83万円)〜1万ポンド(約167万円)
英国ではアコード・タイプR(ユーロR)を探せる中心の価格帯。一般的に走行距離は短めだが、それでも16万km以上は珍しくない。価格が高くなるほど走行距離も短くなる。
英国で掘り出し物を発見
ホンダ・アコード・タイプR(ユーロR/英国仕様) 登録:2000年 走行距離:20万2700km 価格:6000ポンド(約100万円)
走行距離はかなり長いものの、しっかりメンテナンスされてきた1台。改造などされていない、理想的なオリジナル状態にある。ボディカラーも人気のレッド。これまで2オーナーで、整備も受けたばかりだという。状態は良さそうだ。