BYDジャパン 新型電気バス2モデル日本販売へ 中国大手が日本で攻勢かける背景は?
公開 : 2022.05.11 05:25
BYDジャパンは日本市場向けの小型電気バス「J6」と大型電気バス「K8」の新型車両の予約受付を開始しました。
もくじ
2モデルの販売開始
BYDの日本法人BYDジャパンは日本市場向けの小型電気バス「J6」と大型電気バス「K8」の新型車両を開発。2022年5月10日より予約受付を開始し、2023年末に納車を開始すると発表した。
これら2種の新型電気バスには、BYDの新型バッテリー「ブレードバッテリー」を搭載することにより、高い安全性を確保しながら、航続距離を「J6」は約220km、「K8」は約270kmにまでのばすことに成功。
BYDジャパンは、環境と人にやさしい日本市場向けの新型電気バスの販売を通じて、一層公共交通の電動化を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するという。
BYDジャパンは、2030年までに小型/中型/大型問わず累計4000台の電気バスを販売することを目指す。
新モデル導入の背景は?
昨今、日本政府が「2050 年カーボンニュートラル」の実現を目指すと宣言したことをうけ、内燃機関から電気自動車への転換を図る気運が高まっている。
とくに、1度に多くの人を運ぶことができ、輸送あたりのCO2排出が少ない公共交通においては、ディーゼルバス比で最大4割のCO2排出削減効果が見込まれることから、電気バスが環境負荷の低減に寄与するものとして関心を集めている。
BYDは、グローバルで累計約7万台の電気バスを納入しており、世界中の公共交通の電動化に貢献。
BYDの日本法人であるBYDジャパンは、2015年に中国自動車メーカーとして初めて日本国内に電気バスを納入して以降、小型/中型/大型の電気バスを販売。
中でも、BYD初の日本仕様車として2020年より納車を開始した「J6」は、日本の交通需要にフィットする約7mの小型電気バスで、狭あい路線や地域のコミュニティバスなどに適している。
また、同じく日本仕様車として2021年より納車を開始した「K8」は、日本の路線バスでもメジャーな10.5mの大型電気バスで、日本各地で多くの需要が見込まれる。
これまで日本市場のニーズに応える電気バスを展開してきた結果、BYDジャパンは累計64台の電気バスを納入しており、国内電気バスのシェアは、約7割にまで拡大。
カーボンニュートラル社会の実現に向けて国内事業者や自治体における電気バスへの関心が高まる中、BYDジャパンは、日本市場のニーズに応える電気バスの販売を通じて、電動化を推進するべく、新型「J6」と新型「K8」を販売することを決定したという。