メルセデス・ベンツCクラス 詳細データテスト 競合車を引き離すEV航続距離 強みは走りより洗練性

公開 : 2022.05.14 20:25  更新 : 2022.06.21 13:20

スペック

レイアウト

Cクラスは現在、4気筒のみのラインナップだが、フロント縦置きレイアウトで、その直後に置かれた9速ATを介して後輪もしくは四輪を駆動する。

サスペンションは前後マルチリンクで、AMGの名を持つモデルはほとんどがローダウンスプリングを装着するが、C300eはその例外だ。プラグインハイブリッド用の駆動バッテリーは、荷室床下にマウントされる。

エンジン

直4ベースのプラグインハイブリッドシステムをフロントに縦置きし、後輪を駆動するC300e。テスト車はAMGライン仕様だが、ローダウンスプリングは装着されない。
直4ベースのプラグインハイブリッドシステムをフロントに縦置きし、後輪を駆動するC300e。テスト車はAMGライン仕様だが、ローダウンスプリングは装着されない。

駆動方式:フロント縦置き後輪駆動
形式:直列4気筒1999ccターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ83.0×92.4mm
圧縮比:10.0:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:204ps/-rpm
最大トルク:32.6kg-m/-rpm
エンジン許容回転数:-rpm
ハイブリッドアシスト:永久励起同期モーター
モーター最高出力:129ps
モーター最大トルク:44.9kg-m
システム総合出力:312ps/6100rpm
システム総合トルク:56.1kg-m/2000~4000rpm
馬力荷重比:156ps/t
トルク荷重比:27.9kg-m/t
エンジン比出力:102ps/L

ボディ/シャシー

全長:4793mm
ホイールベース:2865mm
オーバーハング(前):835mm
オーバーハング(後):1093mm

全幅(ミラー含む):2030mm
全幅(両ドア開き):3580mm

全高:1446mm
全高:(トランクリッド開き):1730mm

足元長さ(前席):最大1140mm
足元長さ(後席):740mm
座面~天井(前席):最大1030mm
座面~天井(後席):920mm

積載容量:315L

構造:スティールモノコック
車両重量:2005kg(公称値)/-kg(実測値)
抗力係数:-
ホイール前/後:8.0Jx18/9.0Jx18
タイヤ前・後:225/45 R18 95V/255/40 R18 99V
ミシュラン・プライマシー4 MO
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:9速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.35/8.2 
2速:3.24/13.7 
3速:2.25/19.6 
4速:1.64/26.9 
5速:1.21/36.5 
6速:1.00/44.3      
7速:0.87/50.9 
8速:0.72/61.3      
9速:0.60/73.7      
最終減速比:2.82:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:16.9km/L
ツーリング:17.3km/L
動力性能計測時:7.6km/L
EV航続距離:77km

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:166.7km/L
EV航続距離:109km

燃料タンク容量:50L
駆動用バッテリー:25.4/-kWh(総量/実用量)
現実的な航続距離(エンジンのみ):約845km
現実的な航続距離(エンジン+モーター):約922km
CO2排出量:13g/km

サスペンション

前:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー
後: マルチリンク/エアスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.4回転
最小回転直径:11.5m

ブレーキ

前:342mm通気冷却式ディスク
後:320mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、EBA、EBD
ハンドブレーキ:電動、ステアリングコラム右側にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:44dBA
全開時(4速):78dBA
48km/h走行時:59dBA
80km/h走行時:64dBA
113km/h走行時:68dBA

安全装備

ABS/EBA/EBD/ESP/AEB/BSM/LKA/アテンションアシスト
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
交通弱者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:湿潤路面・みぞれ/気温4℃
0-30マイル/時(48km/h):2.2秒
0-40(64):3.2秒
0-50(80):4.3秒
0-60(97):5.8秒
0-70(113):7.3秒
0-80(129):9.3秒
0-90(145):11.5秒
0-100(161):14.1秒
0-110(177):17.3秒
0-120(193):21.1秒
0-402m発進加速:14.3秒(到達速度:162.1km/h)
0-1000m発進加速:25.7秒(到達速度:209.2km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
DS 9 E-テンス 225パフォーマンスライン・プラス
テスト条件:雨天/気温10℃
0-30マイル/時(48km/h):3.5秒
0-40(64):5.0秒
0-50(80):6.6秒
0-60(97):8.6秒
0-70(113):10.6秒
0-80(129):13.1秒
0-90(145):15.8秒
0-100(161):19.0秒
0-110(177):23.0秒
0-120(193):28.1秒
0-402m発進加速:16.5秒(到達速度:148.7km/h)
0-1000m発進加速:28.8秒(到達速度:195.2km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.9秒(2速)/2.3秒(3速)

30-50(48-80):2.1秒(2速)/2.4秒(3速)/3.1秒(4速)/4.4秒(5速)

40-60(64-97):2.6秒(3速)/3.2秒(4速)/4.3秒(5速)/5.2秒(6速)/6.5秒(7速)

50-70(80-113):3.0秒(3速)/3.4秒(4速)/4.4秒(5速)/5.4秒(6速)/6.4秒(7速)/8.5秒(8速)

60-80(97-129):3.7秒(4速)/4.6秒(5速)/5.6秒(6速)/6.7秒(7速)/8.4秒(8速)/11.5秒(9速)

70-90(113-145):4.2秒(4速)/4.9秒(5速)/5.9秒(6速)/7.0秒(7速)/9.0秒(8速)/11.6秒(9速)

80-100(129-161):4.9秒(4速)/5.4秒(5速)/6.2秒(6速)/7.4秒(7速)/9.8秒(8速)/12.7秒(9速)

90-110(145-177):6.0秒(5速)/6.7秒(6速)/8.0秒(7速)/10.9秒(8速)

100-120(161-193):7.2秒(5速)/7.6秒(6速)/9.0秒(7速)

制動距離

テスト条件:湿潤路面・みぞれ/気温4℃
30-0マイル/時(48km/h):10.2m
50-0マイル/時(64km/h):29.1m
70-0マイル/時(80km/h):56.9m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.29秒

ライバルの制動距離

DS 9 E-テンス 225パフォーマンスライン・プラス
テスト条件:雨天/気温10℃
30-0マイル/時(48km/h):9.8m
50-0マイル/時(64km/h):26.9m
70-0マイル/時(80km/h):53.2m

各ギアの最高速

1速:51.5km/h(6200rpm)
2速:85.3km/h(6200rpm)
3速:122.3km/h(6200rpm)
4速:167.4km/h(6200rpm)
5速:226.9km/h(6200rpm)
6速:244.6km/h(5958rpm)
7速:244.6km/h(5536rpm)
8速:244.6km/h(4817rpm)
9速:(公称値):245.0km/h(3322rpm)

9速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1346rpm/1538rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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