北米トヨタ 2023年型ハイランダー ガソリンエンジンを刷新 265ps
公開 : 2022.05.11 22:56
北米トヨタは2023年型ハイランダーを発表しました。2.4Lのガソリンまたはハイブリッドが選択できます。
改良の目玉は高効率な2.4Lターボ
トヨタ・ハイランダーは米国における中型SUVセグメントにおいて6年連続で売り上げ台数1位を記録している。
そのハイランダーが今回2023年モデルにおいてガソリンエンジンを一新するとともに、全グレードにおいてより大きなマルチメディア画面をはじめとした装備を追加する。
今回新たに採用された高効率な新型2.4Lターボエンジンは、265psの最高出力と42.7kg-mの最大トルクを発生する。この最大トルクは従来の3.5L V6ユニットから17%もの向上を果たしている。
さらに新設計のバランスシャフトを採用することにより非常にスムーズなフィーリングを実現したとのことだ。
燃費に関しては以前のV6モデルと同じ10.2km/lとなっている。しかしNOxの排出量は50%以上低減、またCO2の排出量も削減することに成功したという。
この新型ハイランダーのターボモデルは最大で2.7トンの牽引能力があり、VSCを使用してトレーラーの不要な動きを抑制する装置を備えている。
AWDは2種類設定
2023年型ハイランダーには、ハイブリッドとガソリンからなる2種類のパワートレインが用意されている。
ガソリンモデルではFFまたは2種類のAWDが選択可能だ。L、LE、XLEなどにオプション設定されるAWDシステムでは最大50%のトルクを後輪に伝達することができる。
上位のXSE、リミテッド、プラチナムではドライブモードセレクトとトルクベクタリング機能を備える、よりパフォーマンス志向のAWDシステムが与えられる。
これは前後だけでなく後輪左右のトルク配分を積極的に管理するものだ。
また高速走行中などAWDシステムが不要な場合はプロペラシャフトの回転を停止させ、後輪への駆動力配分を無くすことで燃費向上に貢献している。
このシステムは単にスリップに反応するのではなく、電動パワーステアリング、スロットル制御、シフト制御、トルク配分などをシステムが一元的に管理することであらゆる路面状況に対応するものだ。
4台に1台がHV システム出力243ps
また米国において販売されるハイランダーの4台に1台がハイブリッドモデルだ。その公称燃費は15.3km/Lだという。
このハイブリッドシステムは2.5Lの4気筒DOHCエンジンに2基の電動モーター・ジェネレーターが組み合わされている。システム総出力は243psであり、1587kgまでの牽引が可能だ。
後輪の駆動には独立して取りつけられた電気モーターが使用されており、シームレスな動作により高いトラクション性能が発揮される。
バッテリーは2列目シートの下に搭載されており、荷室やキャビンの広さは犠牲になっていないようだ。
走行モードはエコ、ノーマル、スポーツの3段階が用意される。さらに低速かつ短距離であれば電気のみで走行できるEVモードも使用可能だ。