世界を変えたSUV 30選 前編 昨今のトレンドを作り出した名車たち

公開 : 2022.05.14 06:05

ジープラングラー

ジープ・ラングラーの血統は、1941年のウィリスMBまで遡ることができる。1986年に発売されたこのモデルは、ウィリスMBの後継車であるジープCJの直接的な後継車種だった。

さまざまなボディスタイルやホイールベースが用意され、発売以来、約200万台が販売された。4代目となる現在のラングラー(写真)は、先代のボディオンフレームとソリッドアクスル構造を踏襲し、その輝かしい歴史に敬意を表したデザインに包まれている。

ジープ・ラングラー
ジープ・ラングラー

ランボルギーニLM002

ランボルギーニは、1986年にLM002を発表したことで、スーパーカーとSUVを組み合わせた最初のブランドとなった。

カウンタックのV12エンジンをフロントに搭載し、アルミニウムとファイバーグラスのボディ、3つのロッキングデフを備えたこのモデルは、恐るべき野獣である。

ランボルギーニLM002
ランボルギーニLM002

しかし、世界はこのようなSUVを受け入れる準備が整っておらず、わずか300台しか生産されなかった。ランボルギーニは2018年にウルスを発売し、SUV市場に舞い戻ったが、今度こそ大成功を収めたと言えるだろう。

フォードエクスプローラー

フォードの中型(米国基準)SUVは、1990年の発売以来、約800万台が生産された。その普及率こそエクスプローラー最大の特徴だ。写真の2代目は1994年から2001年にかけて生産されたもの。

2019年には現行の6代目モデルが発売され、最高出力400psの高性能モデル「ST」も用意されている。

フォード・エクスプローラー
フォード・エクスプローラー

トヨタRAV4

1994年に発売されたRAV4は、800万台以上を売り上げ、コンパクトSUV市場の飛躍的な成長を後押しした。

初期のモデル(写真の2代目など)は軽快な走りと楽しいハンドリングが特徴だったが、その後のモデルはサイズの拡大やハイブリッド・パワートレインなどの革新的な技術を導入している。

トヨタRAV4
トヨタRAV4

RAV4という車名は、「レクリエーショナル・アクティビティ・ビークル(Recreational Activity Vehicle)」の頭文字を取ったもの。「4」は言わずもがな、四輪駆動車のことだ。

ホンダCR-V

ライバルであるトヨタに1年遅れ、ホンダは1995年にCR-Vを発売した。CR-VはRAV4と同様に、オフロード性能よりもオンロード性能を重視し、SUVの「あるべき姿」を変えた。この試みは成功し、現在までに900万台以上販売されている。

写真の2代目モデルは、ウォークスルーキャビンや折りたたみ式ピクニックテーブルなどの革新的な機能を搭載していた。その後のモデルでは高級感を高め、最先端の安全機能を多数導入している。

ホンダCR-V
ホンダCR-V

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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