世界を変えたSUV 30選 後編 昨今のトレンドを作り出した名車たち

公開 : 2022.05.14 06:06

ベントレーベンテイガ

当初、ベントレーにSUVが必要かどうか疑問視する声もあったが、今やベストセラーモデルとなったベンテイガの存在がそれを打ち砕いたと言えるだろう。2015年の発売以来、販売台数は伸び続け、昨年は1万4000台以上を売り上げた。

V8モデルをベースに、プラグインハイブリッドや7人乗り仕様、EWB(ロングホイールベース)など複数のモデルが導入されている。

ベントレー・ベンテイガ
ベントレー・ベンテイガ

ロールス・ロイスカリナン

ロールス・ロイス初の四輪駆動車であり、初のSUVでもあるカリナン。2019年に発売されると、ブランドをまさに未知の領域へと導いていった。

期待通りの豪奢な走りは、最高出力570psと最大トルク87kg-mを発揮するツインターボ6.75Lエンジンから生み出される。2019年11月には、さらにパワーアップしたブラックバッジモデルが発表された。2021年には、全販売台数の40%を占めている。

ロールス・ロイス・カリナン
ロールス・ロイス・カリナン

アストン マーティンDBX

数年にわたる憶測の後、アストン マーティンは2019年11月、ついに同社初のSUVであるDBXを公開した。アストンの2ドアモデルから影響を受けた、スポーツ性に満ちたスタイリングに、550psのツインターボV8を搭載している。

すでにブランドのベストセラーモデルとなっており、実際、他のモデルの合計販売台数を上回っている。2022年には、最高出力700psの新モデル、DBX 707を発表している。

アストン マーティンDBX
アストン マーティンDBX

フォードマスタング・マッハE

10年前、自動車に関心のある人に、有名なマスタングのエンブレムが電動SUVに付けられると言ったら、鼻で笑われたかもしれない。それが「マスタングブランドのEVシリーズの出発点になる」と言ったら、おそらく町の笑いものになったことだろう。自動車、そしてSUV市場は急激に変化している。

フォードはマスタングの力を借りて、EV市場に本格参入すべく全力を注いでいる。マスタング・マッハEは、1回の充電で約480km走行可能で、現在の市販EVの中でも非常に長い航続距離を誇る。

フォード・マスタング・マッハE
フォード・マスタング・マッハE

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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