今こそ買いたい90年代の欧州車 15選 中古で楽しめる、シンプルな名車たち

公開 : 2022.05.15 18:05

プジョー106 GTi

欧州の小型車といえばフランス。106 GTiは、その中でもベストの1台。小さくて軽くてスポーツ意識が高い。「ラリー」は今となっては高値だが、「GTi」は比較的リーズナブルな価格帯のホットハッチだ。

「XSi」も検討に値する。このモデルは1996年に改良された。ハンドリング、ステアリング、ギアシフトが素晴らしく、グリップも十分で、フロントシートもそこそこ良い。

プジョー106 GTi
プジョー106 GTi

セアト・イビサGTI

スペインの自動車メーカー、セアトの名車。フォルクスワーゲン・ゴルフGTIがまだイマイチだった頃、より軽く、より速いポロベースのホットハッチが兄弟ブランドから生まれていた。

装備の充実した、ワイドボディのクプラ仕様もある。現在では絶滅寸前。欧州では過剰に改造されたものが多い。

セアト・イビサGTI
セアト・イビサGTI

ルノー・クリオ・ウィリアムズ

クリオ16Vに、パワーアップとF1チーム(ウィリアムズ)のバッジを与えたところ、大変意義のある特別なモデルが出来上がった。

オリジナルは390台作られた。同じ2台を買っても面白さは損なわれない。称賛に値する。

ルノー・クリオ・ウィリアムズ
ルノー・クリオ・ウィリアムズ

プジョー406ブレーク

406セダンは素晴らしい働き者だが、楽しむにはブレーク(ワゴン)が一番。この上なく快適で、乗り心地も最高だ。後部座席をたためば、広大なリアスペースも確保できる。1.9Lターボディーゼルは、非常にベーシックだが、優秀で信頼性の高いエンジンだ。

それ以外では、より現代的な2.0 HDiディーゼルが優れている。ラジエーターの腐食、ブレーキディスクの錆び、サスペンションブッシュの摩耗などに注意しよう。

プジョー406ブレーク
プジョー406ブレーク

フォード・モンデオ

モンデオは、20世紀最高のフォードだ。欧州では営業車としても使われ、高速道路を縦横無尽に駆け回り、素晴らしい活躍をした。そして、週末には大切な家族のために働いてくれた。

ほとんどの個体が壊れるまで走り続けた。ハンドリングは素晴らしく、1.8Lガソリンエンジンは経済的でありながら生き生きとしている。V6もなかなか楽しい。

フォード・モンデオ
フォード・モンデオ

シトロエン・エバシオン(シナジー)

ユーロバンとしても知られるミニバンで、フィアットプジョーからも販売されていた。スライドドア、ディーゼルエンジン、そして8人まで乗れるスペースを備えている。オイル漏れやクラッチの不具合には注意が必要だ。

シトロエン・エバシオン(シナジー)
シトロエン・エバシオン(シナジー)

フォードKa

90年代らしい、内外装ともにファッショナブルでエッジの効いたスタイリングが特徴的だ。一番良かったのは、アングリア由来のエンジンとシャープなシャシー。そのため、運転するのはいつも楽しいものだった。小さくてもあなどれない、究極のセカンドカーと言える。

フォードKa
フォードKa

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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