大胆ボディのイタリアン フィアット・クーペ(クーペフィアット) 英国版中古車ガイド
公開 : 2022.05.23 08:25
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「1997年に、最初のクーペフィアットの20バルブ・ターボを購入。当時、そのスタイリングやパフォーマンスは他に例がないものでした。10年ほど、普段使いのクルマとして楽しみました」
「以降は大きなターボを載せたり、冷却系を強化し、ブレーキとサスペンションを交換するなど、チューニングもしましたね。その頃はチューニングメニューがいくつか用意されていて、400馬力以上も可能でした」
「でも、現在はノーマルの方が遥かに需要は高いです。年式的にサビが最大の問題。ボディは色あせやクリア層の剥離などが考えられ、再塗装が必要なことも多いですね」
知っておくべきこと
個性的なヘッドライトカバーは、見た目重視。新車時から、暗いヘッドライトに不満があがっていた。生産から30年が経過するクルマが故に、透明の樹脂は劣化し、さらに明るさが失われている。比較的安価にHIDへ交換することは可能だ。
ドアミラーは小ぶりでスタイリッシュだが、見にくい。ウインカーは、手で戻さないと消えないことが多い。ステレオユニットはクラリオン社製が標準だったが、使いにくく、別のユニットに交換されている場合も珍しくない。
エアコンやハンドブレーキ・レバー周辺の樹脂パネルは、劣化して表面がネバネバしてくる。センターコンソールに並ぶ3つのスイッチは、固定部分が壊れて、コンソール内に落ちてしまうことがある。
英国ではいくら払うべき?
2000ポンド(約33万円)〜5999ポンド(約99円)
走り込まれた初期のクーペフィアットを、英国では見つけられる。多くは改造されているか状態が悪く、手を出さない方が良いものの、掘り出し物も含まれる。長い走行距離が前提ではある。
6000ポンド(約100万円)〜9999ポンド(約166万円)
走行距離が若干短く、状態の悪くないクーペフィアットを英国では探せる価格帯。それでも、中には16万kmを超える例も含まれる。
多くがしっかり整備を受けており、妥当なチューニングやレストアが施されている例もある。できれば、純正状態がベターだろう。
1万ポンド(約167万円)以上
走行距離が短めで、オリジナル状態のクーペフィアットが英国では出てくる。
英国で掘り出し物を発見
フィアット・クーペ(クーペフィアット) 20Vターボ(英国仕様) 登録:1999年 走行距離:20万9200km 価格:6500ポンド(約108万円)
長めの走行距離だが、4オーナー車で状態は良い。フィアットに詳しいショップで整備を受けてきており、近年もブレーキディスクとパッド、タイヤ、タイミングベルト、テンショナーが交換されている。
2007年以降は、1人のオーナーが大切にしてきた。スペアキーのほかに、車両情報が記されたコードカードも付いている。