不当に過小評価されている名車 39選 前編 魅力が伝わらなかった悲運のクルマたち
公開 : 2022.05.21 18:04
本当は素晴らしいクルマでも、なぜか低く評価されてしまうことがあります。その価値を見直してみました。
もくじ
ー見落とされがちな価値を再発見
ーシトロエンGS
ーアルファ・ロメオ155 Q4
ーオペル(ヴォグゾール)・カールトン
ーシトロエンZX
ーポルシェ914および914/6
ーフォルクスワーゲン・パサート
ーダイハツ・クオーレ
ーボルボ164
ーフィアット124スパイダー
ーフォード・エスコートRS2000 Mk5およびMk6
ーオペル・マンタGTE
ージャガー420
ーオースチン・マキシ
ーシボレー・コルベア
ーMG ZS 180
ージャガーXE
ーフェラーリ・モンディアル
ー日産パルサー
ーデ・トマソ・マングスタ
見落とされがちな価値を再発見
素晴らしいクルマが、しかるべき評価を受けるとは限らない。どういうわけか、本当に良いクルマの中には、「評論家」や「専門家」、そして「世間」の目を潜り抜けてしまうものもあるようだ。
そこで、過去60年間で過小評価されてきたクルマを世界中から集め、その中から賞賛に値するものをピックアップした。読者諸氏なら、このリストにどんな1台を加えるだろうか?
シトロエンGS
トラクション・アヴァント、2CV、DSについては、多くのレビュー記事やTV番組で取り扱われてきたが、シトロエンGSについてはあまり語られてこなかった。豪華な機能を満載したGSは、1971年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。
伝説的な英国人自動車ジャーナリスト、LJKセトライト氏(LJK Setright で画像検索してみよう)は、「シトロエンは自動車を電動カートと見なし、それを魔法のじゅうたんに仕立てたと言えるかもしれない」と語っている。
アルファ・ロメオ155 Q4
アルファ・ロメオ155 Q4は、インテリ向けのランチア・デルタ・インテグラーレである。標準仕様の155 TSが最高出力147psの2.0Lツインスパーク・エンジンを搭載しているのに対し、Q4は最高出力190ps、0-97km/h加速7.0秒の2.0Lターボエンジンが特徴だ。
パワーは四輪に送られるため、ガブリエレ・タルキーニのように砂利や芝生に埋もれる心配はない。
オペル(ヴォグゾール)・カールトン
公道を走るには速すぎる。もはや禁止されるべきだ。オペル(ヴォグゾール)・ロータス・カールトンについては過去の試乗記事に取り上げているが、このスーパーカー殺しのセダンは、モータースポーツの歴史に名を残すにふさわしい。
ロータスのエンジニアリングが施されているものの、優れたファミリーセダンであったことは忘れられがちだ。残念ながら、実力にふさわしい評価を受けることはほとんどない。
シトロエンZX
「シトロエン」の看板を背負うのは、いろいろな意味で大変なことだろう。特にフォード・エスコートやオペル・アストラのような人気車種から売り上げを奪うことを使命とする場合、輝かしいスターたちの前では目立つことすら難しいかもしれない。
1991年に発売されたシトロエンZXは、おそらく当時購入できる中で最高のファミリーハッチバックだったが、今ではすっかり忘れ去られている。ZX Volcaneは、最初のディーゼル・ホットハッチの1つであった。